足元から何かの呼び声 氷が割れてく音
地鳴り 聞こえる 何?
太い祈りの声がびょうびょうと響く
渇く青 みちびけ
渇く青 みちびけ
雲を砕く わたれ
雲を砕く わたれ
龍 覚 体
龍 覚 体
仰 日 月
仰 日 月
仰 天 元
龍 覚 翼
龍 覚 翼
倪 日 月
倪 日 月
倪 天 元
龍 有 角
龍 有 角
瞰 日 月
瞰 日 月
瞰 天 元
龍 有 角
龍 有 角
水底から
龍が現れる
浮かび上がる 巨大な身体
さざめく鱗 玉の目 誇らしく光る
その玲瓏としたまなこを鋭く
重たい曇天に向けている
頼む、
おれを乗せてくれ
下がった首にまたがり
角を掴むと
空へ駆け上がっていく
痙攣的な美、上昇、いつかの夢
イバラの雨がああ痛え
まだ描きかけの地平線
旅立つ理 羽ばたき今、垂直離陸
凶暴な風圧 必死に掴む、角
荒ぶ風が黒々して
飛んでく景色が像を結ぶけど
いずれも虚、
つづく糸
イル代入する夜 危険
イル代入する大気圏
姿勢保つのが大前提
跳ね返せるかおれの丹田
落雷 急転直下炸裂 横駆け抜ける
薄れる酸素
薄れる景色
遠ざかっていく意識
冴えた月と目が合う
並ぶ星と目が合う
なぜか息がしやすい
雲を抜けたらしい
白く霞む下の方
天国などない
ここに天国などない
天国などない
孤独な竜と孤独なおれがあるだけだ
一人の声と
一つの音があるだけだ
ここを飛ぶものはおれたち以外に
まったく何もなく、
だけどなんだろう
誰かがいまおれのことを
みているような気がするんだ。
誰かがいまおれの声を
聞いててくれてる気がする
誰かが吸い込んだ酸素が
遥かな隔たりを超えて届いた
弾かれた弦が震えるみたいに
ここにはまだないことばが繚乱
誰かそこにいるのか
いま 乱反射 !
瞬間 感覚
色のイメージが氾濫してくる、今
おれの網膜に降り注いでくる
誰かが見ている世界の光
暖かい
こんな天高くすべてが凍てつく夜に
暖かい 暖かい
しかし束の間でどこかへ消えていく
極天の景 会いに行こう
このうすい闇を一枚へだてた向こう側にいる
あなたに会いに行こう
その脳みその中にある色を
もっとよく見せてくれよ
そっちにいるんだろ、今そっちに降りるよ
浮き上がる身体、
入射角65°でおれを連れていけドラゴン
全身 筋繊維 燐光 発し
収縮するおれの心臓
始まる急降下運動
ひとつ吠えると潜る黒雲
一条の矢になって穿孔
HB 鋭く尖らせろ
突破!
風の剃刀受ける眉間にて
新たな景色を感じよう
わかたれた蜜柑の断面に
見たことない景色が見えてくる
輝き 曇鸞 街明かり
少し怖いけどおれは行くよ
龍よありがとうさよなら
こっからは自分の足で行くありがとう
心地よい引力を感じる
この肉体で旅をはじめよう
着地 はじめましておかえり
おれを見るお前と お前を見るおれが
いま ようやくここでぶつかったわけだ
おれを聞くお前と
お前に叫ぶおれが
ここでぶつかったわけだ
これが美への復讐、
これが美への復讐の第一歩。
書き殴る、
埋め尽くす。
- Lyricist
Daichi Wago
- Composer
syu yoshida
- Producer
junchai
Listen to ryuyowatashiwo by Daichi Wago
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ryuyowatashiwo
Daichi Wago
Artist Profile
Daichi Wago
A claustrophobic bard with roots in underground theatre, wandering from place to place and developing a manic, depressive spoken word style. After inspirational trips to Hong Kong and Berlin, their 2nd EP Where is here? and is currently on a nationwide tour Runaway in an imaginary city.
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