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「朱肉のシグネチャ」は、彼が先に判を捺した婚姻届に押さず、籍を入れる代わりに別々の名字で同じ住所に並ぶ形を選び直す日曜の午後を描いたミディアムテンポのシティポップ。
神泉のアパートの机、三時の鈍い陽、蓋を開けた朱肉の小箱、白いまま残された記入欄、そして引き寄せる部屋の入居申込書――声に出さない意思が、押す手の止まり方と押す紙の選び方に静かに立ち上がっていく。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、改姓して籍に入るのを待たれながらも、確定の道具である印鑑を婚姻の確定には使わず、自分の名のまま隣に居る暮らしを選ぶ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、休日の部屋の空気、書類と印鑑の手触り、言葉にしない決断を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
婚姻届の白い欄では止めた手で、部屋の申込書には自分の名のまま朱を下ろし、拭えない朱を二つ並べる。
「これでいい」とは声に出さず、同じ住所に別の名を残して彼の隣の椅子を引く――そんな成熟した意思表示を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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