下りの列車がなんだか優しく見えて
反対のホームに走って
それに乗りました
朝のラッシュを
横目に見る人はまばらで
空いていたけど僕は立ってました
3つ数えたら
すぐに終点の駅がやってきて
知らない隣町の春の匂いを
僕は食べました
ひとつだけ痛みが来て
それを無視して歩いた
ぬるい風が背中から吹いた
ごめんねもありがとうも
忘れかけてたみたい
約束と違う今日を今日は許そう
鏡の自分がなんだか可愛く見えて
みんなはこれを見てるんだって
気づいたよ
僕らに哀しさの心がまだあれば
同じ気持ちの人を
見つけて話そうと思いました
向かう人並みを前から数えて
何やってんだろって自分で笑った
君が見てたのもこんな僕でした
涙が来て痛みが来て
悲しみさえ参加したいって
僕の心はしょうがない奴だ
僕らはもっとけらけら
笑いながら生きてる類だ
さえない今日の風は幸いだ
ひとひらの痛みが来て
春の匂いと一緒に
ぬるい風が背中から吹いた
ごめんねもありがとうも
忘れかけてたみたい
約束と違う今日を今日は許そう
- 作詞
菊地 裕
- 作曲
菊地 裕
夕食ホット の“春の匂いを僕は食べました”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
オルタナティブユニット 夕食ホットの4作同時リリース第四弾。
2021年にYoutubeにて発表した新作群の中から、ピアノと声が中心の曲を選んで収録。
ボーカルしょったんの優しく切実な声が、ピアノの部屋に響く。
毎日同じ水量の琵琶湖疎水沿いに育った少年が、毎日違う景色を見る「深草」。
でてゆく日を出てゆかれる僕の目線で歌う「青春の歌」。
収録曲はすべて、光と、それを見る目線の歌。
アーティスト情報
夕食ホット
オルタナティブでチルアウトな3人組音楽ユニット。 ボーカルしょったん+作詞作曲きくっちゃん+ぬいぐるみすだっち 泣き虫と神経質とがさつな3人の軋轢のみでぐいぐいドライブしてゆく変則バンド。 楽曲は抜けない棘のように皮膚に刺さり続ける。 2014 年インディーズデビュー。 2024年11月1日、4thアルバム『田辺くんとこはるちゃん』リリース。
夕食ホットの他のリリース
ホットプレート