※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
1960年代の昭和歌謡や叙情歌の系譜を継ぎ、日本の伝統的な葬送音楽や能楽の「間(ま)」の美学を深く漂わせた、BPM52の極めてスローで重厚なオーケストラル・バラードです。西洋の壮大なストリングス・アレンジメントの直下に、箏(こと)や三線の繊細なテクスチャーが潜み、日本の伝統的な音階が哀愁を帯びて響きます。歌舞伎の「花道」を歩み進むようなドラマチックで段階的なメロディの構築(ビルドアップ)が、聴く者の涙を誘うシネマティックなカタルシスを生み出します。
ボーカルは、すべてを包み込むような温かく慈愛に満ちた母性的なティンバー(声質)を持つ女性の声。歌詞は、亡き母の手の皺(しわ)を、自分がかつて見落としてしまった「人生の地図」に例え、どれだけ迷子になっても、破れかけたその地図の折り目のなかにいつでも「帰る場所の印」を見出そうとする、深い喪失と愛着を描いています。ブリッジでの楽器が完全に消えるアカペラから、最終サビでフル・オーケストラが炸裂する圧倒的なダイナミクスは、現代的な音圧競争を拒絶し、生々しい感情の起伏だけで魂を揺さぶる至高の芸術歌曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。