Lyric

風が吸い込まれて

石畳の道を駆け抜けてく僕を追い抜いた

揺れる波に落ちた夕陽がまぶしくて

思わず目を閉じて立ち止まる

沈む光の奥 水平線の先

届かない思いはどこまでも

惑う道すがらに 気まぐれに弾けて

君の行方を探し続けた

誘う闇が僕に近づいて

悲しみを忘れ前に進めよと

震える手を取った

真っ青な海原を まっすぐに突き進んで

月が照らし出す道なき道を越えてゆけ

想像もつかなくて ただ前に向かうだけさ

いつまでも走り続けるこの世界で

崩れ落ちる大地を踏み

叫ぶ声は かき消されて

それでも僕はもがき続ける

不完全なこの世界で

ひとり取り残され 座った部屋の隅

差し込んだ光と戯れる窓の向こう側で

響く笑い声に　揺さぶられるままのこの心

誘う闇が僕に近づいて

孤独など何も怖くないからと

震える手を取った

真っ青な海原を まっすぐに突き進んで

月が照らし出す道なき道を越えてゆけ

想像もつかなくて ただ前に向かうだけさ

翼広げこの空の果てに羽ばたいて

真っ白な雲海を まっすぐに突き進んで

凍える吹雪に切り刻まれ傷ついても

天と地の境界も分からずにかきわけてく

つかむことさえできないようなこの世界で

崩れ落ちる 大地を踏み

叫ぶ声は かき消されて

それでも僕はもがき続ける

未完成なこの世界で

ひとり取り残され 座った部屋の隅

差し込んだ光と戯れる窓の向こう側で

響く笑い声に笑い返したならさあ行こう

風が吸い込まれて

石畳の道を駆け抜けてく僕を追い抜いた

揺れる波に落ちた 夕陽がまぶしくて

思わず目を閉じて 走り出す