みどりの幽霊 / 遠泳のジャケット写真

歌詞

みどりの幽霊

寒中遊泳

廃校のプール 星座が沈んで

月の破片が 量子を真似る

触れた指先 音は消え

震えてただ 立ち竦む

ワインドアップ 覗く輪郭

ガラスの向こう ただ微笑む

浮かんだ光 浮かんだ光

君が宙に描いていた地図を

迷わずにたどっていくよ

砂浜のコンパス まだ動いてる?

緑の花弁が空に落ちていく

4度目の視線 音は変わり

霞む意識 君が嗤う

エキゾチックに 紡いだ

確かめたくて また振り返る

解ける指 解ける指

君をカーテン越しに抱きしめて

流した涙を拾っていくよ

消える光 消える光

朝が来る度 遠くなってしまう

掴む光 掴む光

何度でも描くよ 放物線

明日も名前を呼びかけるよ

  • 作詞者

    寒中遊泳

  • 作曲者

    寒中遊泳

  • プロデューサー

    寒中遊泳

  • レコーディングエンジニア

    寒中遊泳

  • ミキシングエンジニア

    寒中遊泳

  • マスタリングエンジニア

    寒中遊泳

  • グラフィックデザイン

    寒中遊泳

  • ギター

    koni-z

  • ベースギター

    寒中遊泳

  • ドラム

    寒中遊泳

  • キーボード

    寒中遊泳

  • シンセサイザー

    寒中遊泳

  • ボーカル

    主卜トマト

  • バックグラウンドボーカル

    寒中遊泳, 主卜トマト

  • ピアノ

    寒中遊泳

  • その他の楽器

    寒中遊泳

みどりの幽霊 / 遠泳のジャケット写真

寒中遊泳 の“みどりの幽霊”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

寒中遊泳は、「痛みに寄り添う青い光を」をテーマに活動する、クリエイター1Pによるソロプロジェクトである。

冷たさや痛みを振り払うのではなく、それらを抱えたまま光の方へゆっくりと泳いでいく。
このように儚くも確かに存在する静かな意志が、プロジェクト名「寒中遊泳」と、すべての楽曲に通底している。

1stシングル『みどりの幽霊 / 遠泳』は、喪失と記憶、それらを抱えながら前進しようとする決意を、二つの異なる距離感から描いた作品である。

『みどりの幽霊』は、星系をコンセプトに、かつて存在していた確かな感情が形作る残像を主題とした、形而上的な楽曲である。
沈む星座、量子、エキゾチックマター、ガラス越しの微笑み、放物線といったイメージは、記憶とリアリティ、触れられるものと触れられないものの境界を曖昧にしていく。
直接的に語られることのない「君」は、まるで幽霊のように輪郭を持たず、それでも確かに、視線の先や指先の感覚として、記憶の中から立ち現れる様子が描かれている。

対して『遠泳』は、より身体的で現在進行形の視点から描かれる楽曲である。
冷たい水辺に座って石を投げる情景や、息継ぎをしながらも遠くへ泳ぎ続ける姿は、受け入れ難い現実や感情を抱えながら生き続けようとする意志を象徴している。
鉄のまちの匂い、白い坂道、粉雪、縞模様の信号灯といった暗く沈んだ風景の中で、「好きだよ」、「傍で泳いでいたいよ」という言葉が繰り返されるが、それは決して明るい告白ではなく、不安や孤独を含んだまま差し出される、弱い祈りである。
恋慕としての「好きだよ」ではなく、おまじないのように自分自身へと言い聞かせる側面を覗かせている。

サウンドは、For Tracy HydeやLuby Sparksを想起させるような日本語ドリームポップを主軸に、オルタナティブやシューゲイザーのテイストを滲ませたものとなっている。
ギターとシンセサイザーが幾重にも重なり、淡い残響と余白を大切にした構成が特徴。

本作『みどりの幽霊 / 遠泳』は、メッセージをリスナーに強く突き付ける作品ではない。
むしろ、ひとりでいるときにふと浮かび上がる痛みや、忘れたはずの孤独に苛まれた際、そっと寄り添い、優しく触れてくれるような音楽である。

寒中遊泳は、この二曲を通して、冷たさの中でも泳ぎ続けることの尊さ、そして微かな光が確かに存在していることを描いている。

過去プレイリストイン

みどりの幽霊

Spotify • New Music Everyday - tuneTracks (curated by TuneCore Japan) • 2026年1月28日

アーティスト情報

"