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恋が終わるとき、すべてを壊したくなる衝動がある。冷静になんてなれないし、前向きになんて到底思えない。ただ、真っ暗な夜にひとり残されて、どうしようもなく“君”のすべてを知りたかった自分だけが残る。

『Lone Wolf』という孤独の名を冠したアルバムに収録されるこの曲「新月」は、まさにそんな夜のど真ん中で生まれた。時計の針が日付を超えても、眠れずにいる心のざわめき。IDMの鋭利で不安定なビートに身を委ねながら、破壊衝動にも似た執着を静かに吐き出すようにして、この曲は紡がれた。

「少し重いくらいの愛がちょうどいい」
そう歌う声は、きっとどこか壊れている。けれど、それがどこまでもリアルで、美しい。オレンジ色の夕陽がふたりの終わりを照らし出すとき、夜の深さを受け入れる覚悟がこの曲にはある。

見えないはずの“新月”に、あえて名を与えるように。これは、恋の終焉に手を伸ばした孤独な魂の記録だ。

アーティスト情報

Cotton Lights Music