GROOVES & TAILLIGHTSのジャケット写真

歌詞

孤独のディシジョン

Akemi

深夜のベンチに 腰を下ろす

カバンの中の資料(あした)を 指先でなぞる

「おめでとう」の言葉 うまく笑えなかった

たまたま空いた席に 座れただけ

柱の陰の 公衆電話

受話器をあげれば 途切れたいきの音

指先が迷う あなたの声聞けば

重たい荷物 投げ出したくなる

10円玉を ふちに置いたまま

私は動けない 吹き抜ける風

ベルが鳴り響く 終電が遠ざかる

追いかけない 決めるのは自分と

吐息が白く光った

大和の駅前 夢を語り合った

あなたは私の 脆さも知っている

今ここでダイヤル 回してしまったら

「頑張らなくていい」の 優しさに負けるかも

署名の欄に 初めて載る名前

それは誰のせいにも できない証(あかし)

迷いも不安も 消えてはくれない

昨日の自分 持ち替えてみる

10円玉を ポケットに仕舞い込み

受話器を置けば 途切れるシグナル

誰もいないホーム 光だけが流れる

この静けさが 今は心地いい

夜の出口を見つめる

駅の階段上る ステップはまだ覚束無い

独りきりの歩幅で リズムを刻む

強いわけじゃない ただ歩き出す

夜明け前の風 深く吸い込んで

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

GROOVES & TAILLIGHTSのジャケット写真

Akemi の“孤独のディシジョン”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

「GROOVES & TAILLIGHTS」は、テールランプの残光がレコードの終わりの溝へ沈んでいくまでを追った15曲を収めた、Akemiの3rdアルバム。
冬の海辺のホテルで書く宿泊カード、終電後のホームの公衆電話、料金所を過ぎた夜の高速、雨のレコード店で譲らなかった一枚、そして預かったままだった真鍮の鍵――助手席を降り、鍵を置き、自分の速度へ戻っていく夜の決意を、ひと続きの流れとして編んでいる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、誰かの用意した心地よさに座り続けないと決め、そのぶんの寒さを自分で引き受ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜の高速、レコード、雨の空港を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した15曲となっている。

前半は預けていたハンドルを自分の手に取り戻すまでを、後半は預けたままだった操縦桿を解除するまでを走る。
最後の一曲でタクシーの黒いドアが閉まり、告げた行き先は彼との静寂ではなくいつもの東京だった――そんな自分の速度へ戻るまでの物語を収めたアルバム。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

    アーティストページへ


    Akemiの他のリリース

nanayon music

"