GROOVES & TAILLIGHTSのジャケット写真

歌詞

サヨナラの速度

Akemi

郊外の闇を抜けて 料金所(ゲート)を過ぎれば

都会の灯(あかり)が フロントガラスに散らばる

合流のウィンカー 加速する鼓動

一瞬 ラジオが途切れて 砂嵐が鳴った

ノイズを切り裂き 戻ってきたメロディ

いつかの冬も この道を走ったわ

でもあの日の私は ただの助手席(インテリア)

流れる景色を 数えていただけ

Radio Days 今も耳元で鳴り響く

これは追憶じゃない 私を急かすビート

窓を少しだけ 滑り落ちさせて

選んだ孤独の寒さを 誇りに思う

スーパーホワイト 磨き抜かれたソアラ

ポロの香りと デジタルパネルの琥珀

あなたはいつでも 飾り立てた夜を

私に預けて 満足していた

「企画が通ったの」 打ち明けた声に

あなたは微笑み 私の髪を撫でた

「ムリしなくていいさ」 その優しさが

私を閉じ込める 壁だと気づいたの

Radio Days ダイアルは未来(あした)を捕まえた

あなたの知らない 私を刻みながら

バックミラーから 消えてゆく思い出

ただ、きらめく都会(まち)へと 溶けだすだけ

「ごめんね、自分で ハンドルを握りたいの」

言い残した言葉が 冬の風に消える

戻らないことは もう決めているから

右足に込めた 確かなリアリティ

Radio Days 今夜もダイアルは回る

あなたの知らない 新しい歌を探して

バックミラーには にじむ街灯(あかり)

ただ、新しい夜へ 加速してゆく

新しい夜へ

Slide into the night

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

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「GROOVES & TAILLIGHTS」は、テールランプの残光がレコードの終わりの溝へ沈んでいくまでを追った15曲を収めた、Akemiの3rdアルバム。
冬の海辺のホテルで書く宿泊カード、終電後のホームの公衆電話、料金所を過ぎた夜の高速、雨のレコード店で譲らなかった一枚、そして預かったままだった真鍮の鍵――助手席を降り、鍵を置き、自分の速度へ戻っていく夜の決意を、ひと続きの流れとして編んでいる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、誰かの用意した心地よさに座り続けないと決め、そのぶんの寒さを自分で引き受ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜の高速、レコード、雨の空港を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した15曲となっている。

前半は預けていたハンドルを自分の手に取り戻すまでを、後半は預けたままだった操縦桿を解除するまでを走る。
最後の一曲でタクシーの黒いドアが閉まり、告げた行き先は彼との静寂ではなくいつもの東京だった――そんな自分の速度へ戻るまでの物語を収めたアルバム。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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