GROOVES & TAILLIGHTSのジャケット写真

歌詞

砂嵐のセレナーデ

Akemi

0時(れいじ)を回る 薄いカーペット

ウッドのテレビ 向き合う深夜

ガチャりと回す チャンネルの音

指に伝わる 重い手応え

映りの悪い 5チャンネル

なぞる指先に 重なるピント

あの大人の 作り笑顔は

昼間のあなたの 横顔みたい

叩けば直る 綺麗な画面(ニュース)

あなたは私を そこに閉じ込める

ノイズ混じりの 明日は見せずに

作り込まれた 都会(まち)のシナリオ

届かない 私の周波数(フォーカス)

砂嵐が 心に降り始める

助手席で見せた 一瞬の隙

すぐに叩いて 直してたわね

「仕事のせいさ」 優しい嘘が

二重に映る ゴーストのよう

年上のプライド 脱ぎ捨てないで

私をただの レシーバーにする

守られるほど 息苦しくなる

クロージングの ノイズがチラつく

叩けば直る 綺麗な画面

あなたは私を そこに閉じ込める

ノイズ混じりの 明日は見せずに

ガラス越しに 愛を語るだけ

重ならない 二人の周波数(フォーカス)

砂嵐が すべてを奪っていく

色褪せた カラーバーが揺れる

意味を失くした 夜の静寂(しじま)

頼ってほしいなんて 言えないまま

ブラウン管に 私が映る

叩いてももう 戻らない画面

あなたは私を そこに閉じ込める

ノイズ混じりの 明日は見せずに

台本(シナリオ)通りの 触れられない愛

手を止めた 私の周波数(フォーカス)

砂嵐の 向こうで夜が明ける

テレビを消せば 光の点が

真ん中ひとつ 残って消える

しんと静まる 六畳一間

ノイズは明日も 残っている

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

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「GROOVES & TAILLIGHTS」は、テールランプの残光がレコードの終わりの溝へ沈んでいくまでを追った15曲を収めた、Akemiの3rdアルバム。
冬の海辺のホテルで書く宿泊カード、終電後のホームの公衆電話、料金所を過ぎた夜の高速、雨のレコード店で譲らなかった一枚、そして預かったままだった真鍮の鍵――助手席を降り、鍵を置き、自分の速度へ戻っていく夜の決意を、ひと続きの流れとして編んでいる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、誰かの用意した心地よさに座り続けないと決め、そのぶんの寒さを自分で引き受ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜の高速、レコード、雨の空港を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した15曲となっている。

前半は預けていたハンドルを自分の手に取り戻すまでを、後半は預けたままだった操縦桿を解除するまでを走る。
最後の一曲でタクシーの黒いドアが閉まり、告げた行き先は彼との静寂ではなくいつもの東京だった――そんな自分の速度へ戻るまでの物語を収めたアルバム。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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