

雨の匂いと 焼けるビニール
棚に並んだ 派手な色
指で弾くのは 33回転(サーティースリー)
誰も知らない 名盤(マスターピース)
"S"の棚から 抜く一枚
シュリンク越しの 指触り
指が触れ合い その瞬間
別の体温 重なった
端が切られた 輸入盤
傷はあるけど 本物よ
貴方の指と 私の手
交差したまま 止まってる
「どうぞ」だなんて 譲らないわ
先に見つけた 私のものよ
言葉はいらない このセンスが
名刺代わりの 挨拶ね
基地の売店(PX) 遠い憧れ
ドルで買ってた 自由の香り
今は東京 円(キャッシュ)を出し
選ぶ権利を 持っている
貴方が指を 引っ込める
古いツイード 悪くない
その優しさは 認めるわ
でもこの盤は 渡さない
端が切られた 輸入盤
完全じゃない 似ているわ
無言のままで レジへ行く
背中で視線 感じてる
逃げたりしない 堂々と
これが私の 選択よ
店を出るまで 他人同士
ただの偶然で 処理するの
外は激しい 通り雨
ドアの前では 傘開く
貴方が隣に 並び立つ
「いい盤(レコード)だね」と それだけよ
端が切られた 輸入盤
紙袋から 重み来る
偶然だけじゃ 終わらない
貴方の傘が 傾いた
「駅まで」なんて 言わせない
同じ方向を 向いてるわ
グレーの道を 歩き出す
針落とす前の 静けさよ
革靴の音 響いてる
雨のビートを 刻んでる
名前聞かずに 歩き出す
指先だけの プライオリティ
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“指先のプライオリティ”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
海辺のソルフェージュ
Akemi
- 2
孤独のディシジョン
Akemi
- 3
サヨナラの速度
Akemi
- 4
砂嵐のセレナーデ
Akemi
- 5
記憶のエンドグルーヴ
Akemi
- ⚫︎
指先のプライオリティ
Akemi
- 7
夜のバランス・コントロール
Akemi
- 8
黄昏のクロス・フェード
Akemi
- 9
トパーズの街
Akemi
- 10
真鍮のチェックアウト
Akemi
- 11
雪のリフレクション
Akemi
- 12
インターチェンジ・ブランク
Akemi
- 13
成層圏のオート・パイロット
Akemi
- 14
西海岸のミステイク
Akemi
- 15
北ウィングのセパレーション
Akemi
「GROOVES & TAILLIGHTS」は、テールランプの残光がレコードの終わりの溝へ沈んでいくまでを追った15曲を収めた、Akemiの3rdアルバム。
冬の海辺のホテルで書く宿泊カード、終電後のホームの公衆電話、料金所を過ぎた夜の高速、雨のレコード店で譲らなかった一枚、そして預かったままだった真鍮の鍵――助手席を降り、鍵を置き、自分の速度へ戻っていく夜の決意を、ひと続きの流れとして編んでいる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、誰かの用意した心地よさに座り続けないと決め、そのぶんの寒さを自分で引き受ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜の高速、レコード、雨の空港を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した15曲となっている。
前半は預けていたハンドルを自分の手に取り戻すまでを、後半は預けたままだった操縦桿を解除するまでを走る。
最後の一曲でタクシーの黒いドアが閉まり、告げた行き先は彼との静寂ではなくいつもの東京だった――そんな自分の速度へ戻るまでの物語を収めたアルバム。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
Akemiの他のリリース
nanayon music



