

部屋の灯りを 落としたまま
回り続ける 33(サーティースリー)
買ったばかりの あのレコード
針がトレース してゆくわ
悪くない音 完璧な部屋よ
ソファの真ん中 座るけど
何か足りない 気がしている
耳の錯覚 なのかしら
銀色のアンプ 手を伸ばす
バランス・ノブを 右へ振る
右(R)のチャンネル 上げたって
埋まらないのよ この隙間
音の問題 じゃないみたい
貴方がいれば 違うのかしら
ツイードの服 吸う音が
計算外の 吸音材
いつも通りの フラット設定
それが私の ルールだし
色付けなんて しない主義
原音だけを 愛してた
地下の店での 数分間
あそこで聴いた 雨の音
あっちのほうが リアルだなんて
システム・エラー 起きてるわ
銀色のアンプ 冷たいわ
バランス・ノブは 戻せない
センター定位 狂ってる
重心なんて 決まらない
名前も知らぬ ノイズだわ
私のリズム 乱すもの
連絡先も 聞いてない
確かめる術 ないままに
ジャケット写真 見つめてる
指紋ひとつの 痕跡も
残ってないわ 新品よ
貴方だけが いない部屋
銀色のアンプ 光ってる
緑のランプ 揺れている
レベル・メーター 振り切れる
気持ちの波が ピーク打つ
「会いたい」なんて 言わないわ
ただの調整 するだけよ
明日になれば 戻すから
今夜だけは このままで
右のスピーカー 鳴っている
少し強めの ベース音
誰かの影を 探してる
夜のバランス・コントロール
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“夜のバランス・コントロール”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
海辺のソルフェージュ
Akemi
- 2
孤独のディシジョン
Akemi
- 3
サヨナラの速度
Akemi
- 4
砂嵐のセレナーデ
Akemi
- 5
記憶のエンドグルーヴ
Akemi
- 6
指先のプライオリティ
Akemi
- ⚫︎
夜のバランス・コントロール
Akemi
- 8
黄昏のクロス・フェード
Akemi
- 9
トパーズの街
Akemi
- 10
真鍮のチェックアウト
Akemi
- 11
雪のリフレクション
Akemi
- 12
インターチェンジ・ブランク
Akemi
- 13
成層圏のオート・パイロット
Akemi
- 14
西海岸のミステイク
Akemi
- 15
北ウィングのセパレーション
Akemi
「GROOVES & TAILLIGHTS」は、テールランプの残光がレコードの終わりの溝へ沈んでいくまでを追った15曲を収めた、Akemiの3rdアルバム。
冬の海辺のホテルで書く宿泊カード、終電後のホームの公衆電話、料金所を過ぎた夜の高速、雨のレコード店で譲らなかった一枚、そして預かったままだった真鍮の鍵――助手席を降り、鍵を置き、自分の速度へ戻っていく夜の決意を、ひと続きの流れとして編んでいる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、誰かの用意した心地よさに座り続けないと決め、そのぶんの寒さを自分で引き受ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜の高速、レコード、雨の空港を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した15曲となっている。
前半は預けていたハンドルを自分の手に取り戻すまでを、後半は預けたままだった操縦桿を解除するまでを走る。
最後の一曲でタクシーの黒いドアが閉まり、告げた行き先は彼との静寂ではなくいつもの東京だった――そんな自分の速度へ戻るまでの物語を収めたアルバム。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
Akemiの他のリリース
nanayon music



