GROOVES & TAILLIGHTSのジャケット写真

歌詞

黄昏のクロス・フェード

Akemi

雨上がりの 街の匂い

ネオン・サイン 水に滲む

週末の カフェ・バーは

誰も彼も 浮わついてる

カウンターの 奥の席

見覚えある 背中がある

あのツイード 間違いない

予測した 通りだわ

偶然の クロス・フェード

私の靴 音を立てる

気づいた彼 振り向いた

時間が今 重なり合う

「邪魔じゃない?」 聞いてみる

試すような 視線投げ

グラスを持つ 指が止まる

無言のまま 頷いた

「あのレコード どうだった?」

最初の声 低いトーン

「針が合うわ」 強がって

カクテルで 誤魔化すの

氷が溶け カランと鳴る

緊張感 崩れてゆく

同じ曲を 聴いていた

孤独な夜 埋めるように

黄昏の クロス・フェード

境界線が 薄くなる

変わってく

二人の距離 ミックスする

名前なんて まだいいわ

好きな歌が あればいい

肩が触れる 5センチで

初めて見る 彼の笑み

コースターを 裏返す

ボールペンが 走る音

渡された 数字が

ポケットの中で 重くなる

必然の クロス・フェード

店を出れば 夜の風

帰る道は 違うけど

次の曲は 決まったわ

「またここで」 それだけで

センター定位 定まるの

背中越しに 手を振った

始まりへの クロス・フェード

遠ざかる 靴の音

リズムだけは 合っている

ポケットの中 握りしめ

数字(ナンバー)へと 指が触れる

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

GROOVES & TAILLIGHTSのジャケット写真

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「GROOVES & TAILLIGHTS」は、テールランプの残光がレコードの終わりの溝へ沈んでいくまでを追った15曲を収めた、Akemiの3rdアルバム。
冬の海辺のホテルで書く宿泊カード、終電後のホームの公衆電話、料金所を過ぎた夜の高速、雨のレコード店で譲らなかった一枚、そして預かったままだった真鍮の鍵――助手席を降り、鍵を置き、自分の速度へ戻っていく夜の決意を、ひと続きの流れとして編んでいる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、誰かの用意した心地よさに座り続けないと決め、そのぶんの寒さを自分で引き受ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夜の高速、レコード、雨の空港を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した15曲となっている。

前半は預けていたハンドルを自分の手に取り戻すまでを、後半は預けたままだった操縦桿を解除するまでを走る。
最後の一曲でタクシーの黒いドアが閉まり、告げた行き先は彼との静寂ではなくいつもの東京だった――そんな自分の速度へ戻るまでの物語を収めたアルバム。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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