

へこんでサヨナラ
金たくさんなら
病気なかったなら
普通に生きれたかな
思い返せば、実家の部屋
クローゼットブース、マイクとノート
優しい言葉が、実は暴力
夜に感じる 月の光力
まぶしくて閉じたカーテンとまなこ
追いかけすぎて去っていったあの子
生じる矛盾は時に切なくて
いつか舞い戻る このverseに
またあくび
貧しい心で生みだす作品
おれはおれでいれるか、それが肝心
雨の降る日は少し歩いてみるといい
君の街の様子が変わって見えるから
独りっきりも別に、悪くはないと
まだやれるはず きっと大丈夫
生きてく中で 何が肝心?
生きてく中で 何を感じる?
何があったら安心?
生きてく中で
傷つきたくないから、傷つける側
どちらの目にもあふれる涙
何か伝えたいんじゃない
これがおれの生きる意味
失うもんなんて、ほとんどない
自分でつけた自分への価値が
今になってこの首をしめるなんてさ
未だ捨てきれないプライドの高さ
のせいで苦しい うっ血した頭
おれはバカだ
認めるのに21年かかった
若すぎる老人が語った
生きてく中で 何が肝心?
生きてく中で 何を感じる?
何があったら安心?
生きてく中で
- 作詞者
MASLA-O
- 作曲者
Dan Darmawan

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アーティスト情報
MASLA-O
大阪府豊中市出身。 HIPHOPシーンには似合わない、「普通のちょっと上」の家庭に生まれる。 2019年、実家のクローゼットで音楽活動を開始。 同時期に発病した精神疾患による、うつ状態と抗うつ剤の投与で生活が一変。ベッドから起き上がることもできない日々の中、ただ死を見つめ続け、「普通」でなくなってしまった自分を卑下しつつも、その自分を特別視してしまう矛盾。 2021年に京都に移り住み、本格的なライブ活動、そしてSingleを発表。 その3年後に発表した1st EP『ジェイボーイ』では日本という国に対する疑心と彼の日本主義的思想がよく見てとれる。 2025年、上京する直前に発表した1st Album『NEW TOWN』では、それまでの22年間の人生を「川のこちら側と向こう側」、「生と死」、そして「正常と非常」といった二項対立で描いた。 よくあるHIPHOPのフレックスとは違い、負の方向に重きを置き、人生を模索する彼のルールはリリックに表れている。 自身の生活と一体化した叙情的で陰鬱なリリックと、弱さをそのまま曝け出すスタイル、荒削りなライムで、人の生と死という大きなトピックを書き残し続けている。
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