Lyric

泣いてたって誰も見つからない

街に流れるクライベイビー

言うに事欠いて

馬鹿に付ける薬などは無いと言う

なんて言ったって何処も行き場が無い

私を抱いてマイベイビー

息も絶え絶えにまだ泳ぐ

少し雑に引き寄せてもいいよ

些末なロマンスで飼い慣らして

首筋の痛みだけが生きている証明

愛憎かき鳴らして

錆びたアタシの日々に夢を

薄い壁を突き刺すようなビブラートに

手を引かれ温め合おう

愛憎かき鳴らして

馬鹿なアタシを見限ってよ

しなやか背中にそっと呟いた

今日もまた

無い物をねだる日々は続く

侮蔑を込めてマイベイビー

なんて呼び合って

一握に残る砂に縋っている

なんて言ったって何処も行き場が無い

また見たこともない景色

いっそ連れてって

すぐ底に

止め処なく波の音

鼻唄混じりの君の背に追いついて

脚を取る浜辺に残す幾つかの永遠

望郷かき鳴らして

甦るあの日々の夢よ

名前を呼ぶその幼いビブラートに

駆け寄った短い夏よ

望郷かき鳴らして

いつかの風よ導いてと

まだ終われない日々と忘れない黎明

愛憎かき鳴らして

錆びたアタシの日々に夢を

薄い胸を叩きつける鼓動の音に

手を引かれ温め合おう

愛憎かき鳴らして

錆びたアタシの駒を次へ

変わる風と明日の予感が過ぎていった

泣いてたって誰も見つからない

街に流れるクライベイビー