

なみのおとが しずかになって
よるのかぜが はだをすべる
あかねいろを のこしたすなに
きみのえがお まだやどってる
ひとりすぎた なぎさのうえに
はなのような かぜがふいて
きみになにも いえなかった
あのひのことが おしよせてくる
いえなかったきもちが
あのひのそらのままで
なぎさにはこばれて
むねをゆらしている
あのひのきみが
なみまにうかんで ゆれるよ
とどけられなかった
ひとことがまだ あかるくて
もどせないときと
むねのおくで いきてるこえ
よるのうみへそっと
いまもなまえをよびかける
まっしろなつきが うみをてらし
かげがひとつ のびていくよ
きみとあるいた すなのあとが
すこしだけ まだのこっていた
とおいよるのささやき
あのひのえがおさえ
かぜがなぞるように
よるのうみがゆれる
あのひのきみを
いまもむねのどこかでみてる
たったひとつだけ
いえなかったこと まだあって
よるのはまべに
なみがしずかによりそえば
きみのなまえそっと
かぜにあずけて よんでみる
よるのうみが
あのひのこえをのこしてる
いまもきえないまま
ぼくのなかでひかってる
- 作詞者
Aomaboroshi(青幻)
- 作曲者
Aomaboroshi(青幻)
- プロデューサー
Aomaboroshi(青幻)
- ミキシングエンジニア
Aomaboroshi(青幻)
- マスタリングエンジニア
Aomaboroshi(青幻)
- グラフィックデザイン
Aomaboroshi(青幻)
- プログラミング
Aomaboroshi(青幻)

Aomaboroshi(青幻) の“月明かりの波間に”を
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月明かりの波間に
Aomaboroshi(青幻)
夕暮れの茜色が消えたあと、
主人公は静かな深夜の浜辺へと戻ってくる。
月明かりに照らされた波の音は、
言えなかった想いや、胸の奥にしまった言葉を
そっと呼び起こしていく。
風がなぞる砂の冷たさ、
波が寄せては返すリズム、
静けさの中でふと浮かぶ“あの日の笑顔”。
男性ボーカルの落ち着いた語り口が、
忘れられない記憶と、
いまもまだ消えずに残っている温かさを
やさしく映し出す。
海が夜を抱きしめるその瞬間、
胸の奥に残った“言えなかったひとこと”が
静かに光を帯びていく──。
Aomaboroshi が描く、
海と心の物語・第2章。
アーティスト情報
Aomaboroshi(青幻)
Aomaboroshi(青幻) は、 「幻想と現実のあわいに揺れる心」をテーマに活動する音楽プロジェクト。 霧、雨、光、そして季節の記憶—— 日常の中にある儚い瞬間を、 男女それぞれのボーカルを通して描く。 繊細なメロディと詩的な言葉が紡ぐ物語は、 まるでアニメのエンディングや映画のワンシーンのように、 静かに心の奥に残る。 演歌で培った情感と日本語の美しさをベースに、 J-POP、アニメバラード、シティポップの世界へ。 Aomaboroshiは、音楽で“人の記憶”を描くアートプロジェクトです。 ― 「音の幻が、あなたの記憶に届きますように。」
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