

生ぬるい土の中 目覚めたんだ
優しくて脆い殻(愛)に 包まれながら
暖かな陽射しなど 知る由もなく
迫り来る空腹に ただただ迷う
意識途切れ 息は切れ
手足は痺れ 涙こらえ
「死にたくない」
「死にたくない」
の一心で進む
誰に託された?この体この命
誰に仕組まれた?苦しくはない
ただ陽を浴びる事を願いながら
密やかにほくそ笑む何年目かの一瞬
燃えるような闇の中 溶ける体
壮大で貧弱な希望に すがりついたんだ
焼ける陽射し 羽は疼く
アナタに逢いに 逢いに行くよ
どこにいるの?ここにいるよ
って叫んで飛んだ
誰かが囁いた 儚い一生だと
誰のものでもない 哀しくはない
この手で掴めるかと 迷いながら
眠れずに声を殺す熱帯夜の一瞬
腕はちぎれ足は折れた
頭も失くして 羽も破れた
でも「まだ死ねない」
「まだ死ねない」と
高々に唄う
誰が呟いた このまま終われない
確かにそうだ確かにそうだ
この手で掴むんだと飛び立った
風吹かぬ青空に君を見つけた一瞬
- 作詞者
シカダハッチング
- 作曲者
シカダハッチング

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蝉
シカダハッチング
1stシングル「せかい」からの2ndシングル。
バンド名の由来にもなった曲。
アーティスト情報
シカダハッチング
大阪発、2021年に結成されたロックバンド シカダハッチング(CICADAHATCHING)。ヴォーカル&ギターのRYUICHIを中心に、MUNE(Gt)、KENJI(Ba)の3人で奏でるサウンドは、90年代J–Rockの熱量を現代に蘇らせつつ、新たな物語を紡ぎ出す。THE YELLOW MONKEYやMr.Children、B’z、さらにはMr.BIGといった巨匠たちの影響を色濃く受けながらも、彼らが描くテーマは等身大でリアルだ。40代の男が抱える葛藤や揺れる心情を鮮烈に刻み込んだ歌詞は、多くのリスナーの胸を打つに違いない。代表曲「蝉」「せかい」「Mrs.Distortion」では、叙情的なメロディと力強いロックが交錯し、聴く者を一瞬で引き込む。ステージでは観客との一体感を重視し、シンプルながら心を揺さぶるライブを展開中。実績はまだ浅いが、その飾らない姿勢と熱量こそがシカダハッチング最大の武器だ。大阪から羽ばたく彼らの音は、これから確実にシーンを震わせていくだろう。
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I'MP record



