

「青く灼け澄んだ空気に
僕の手でいつか触れてみたい」
細く鳴り響いた声
無邪気に背負ったこどもの夢
立ち止まっている間に飛び立った
鳥の群れは空の向こう
ひとり大人になっても鳴らし続けた
不格好に大きく手を伸ばして描いていた
覚える前から覚えている透明な翼
未完成に飛び出して転げ落ちて笑っていた
頭より気づいているざわめきを
この手がちゃんと握っていた
揺らめく光に僕の心臓も揺れてしまいそう
深く染み付いてる声
背中をそうっと押したのは誰?
届いているよ
長い時間着飾っていたものを
手放すのは怖いけど もう大丈夫
冷たい風、陽射しを肌で感じていって
空を渡るにはひとつの名前があればいい
不格好に大きく手を伸ばして描いていく
きっとあの自由な鳥のようには羽ばたけなくても
未完成に飛び出して何度だって転んでいい
宛のない日を飛んでいく翼は
この背に宿っているから
宿っているから
- 作詞者
飛遥
- 作曲者
飛遥
- プロデューサー
飛遥
- レコーディングエンジニア
飛遥
- ミキシングエンジニア
飛遥
- マスタリングエンジニア
飛遥
- ギター
飛遥
- ベースギター
飛遥
- ボーカル
飛遥
- バックグラウンドボーカル
飛遥
- ピアノ
飛遥
- プログラミング
飛遥

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鳥に憧れた魚。
水をかき分け眩しく揺れる水面へ勢いよく飛び出すと、からだが宙に浮く瞬間がある。
真っ青な景色からガラッと世界が変わる。
呼吸も、皮膚も眼も全て苦しいのに、その世界をもう一度見たいがために、何度も何度も飛び出して、何度も落ちる。
水面での長い一瞬、僕よりもずっと高く飛ぶものが見えた。憧れた。嫉妬もしたし、また負けじと何度も繰り返し飛んだ。
けれど届かなかった。
よく、そんな夢を見る。
僕の前世はきっと魚かなんかだったのだろう。
あぁ、まるで僕みたいじゃないか。
アーティスト情報
飛遥
飛遥(ひよう) アーティスト/作詞作編曲家 作詞作曲・アレンジ・演奏・デザイン・映像演出まで一貫して手がけるマルチアーティスト。 透き通った歌声と即興性の高いピアノ、そして緻密なトラックメイクを軸に、ポップス・ジャズ・エレクトロニカなどを自在に横断。思わず息を呑む景色と、静かに息ができる景色が同居する『深呼吸する景色』をコンセプトに音楽世界を描ききる。 幼少期からクラシックピアノを母に習い、即興演奏と作曲に目覚める。高校軽音部にてドラムやベースなど様々な楽器に触れ、東邦音楽大学では作曲法や音楽理論を学ぶ。 2022年、ソロアーティストとして活動開始。 2023年初のワンマンライブを開催。 2024年、「鳥に憧れた魚は落ちても何度でも跳ぶ」というコンセプトで描いた1stアルバム『飛行章』を発表。 現在、2025年11月23日にライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて3rdワンマンライブを開催予定。
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