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お上品なアートスクールの気取り(art-school coolness)や、量産型のクリーンなポップス(over-polished pop sheen)、そして予定調和なEDMのビルドアップを完全に焼き尽くし、肉体の本能を直接ハッキングする超攻撃的なビッグ・ビート/ダンス・パンクです。90年代のThe Prodigyが持っていたあの圧倒的な緊張感(Prodigy tension)と、深夜の都市に潜む無謀な熱量を、BPM134の肉体的なグルーヴ(human sweat groove)のなかにこれでもかと詰め込んでいます。
「深夜3時、舗道の上で法律違反のようなステップを踏む相手の靴。衝突事故(car crash)のように不条理で、あまりにも眩しく、誰もが見ていて、同時に誰も見ていなかった刹那のキス」。物語を綺麗に完結させる歌詞(theater vocals)を拒絶し、衝動的な言葉の断片をフットボール・チャントのような粗暴な集団の叫び(crowd chant architecture)へと変貌させ、聴き手の脳内に直接ドーパミンを流し込みます。
最大の快楽は、均一に調教されたデジタルグリッドやオートチューン補正を徹底的に破棄し、生身の人間が放つ「汗の匂い」とエラーをそのまま武器にしたrawな引き算の音響設計。伴奏を狂暴に牽引するのは、空間の底をえぐるようなアグレッシブなベース(aggressive bass leading)と、鼓膜を容赦なく引き裂くブレイクビーツ・スネアの爆発(breakbeat snare explosions)。マイクの振動板に唇が圧着する2cmの超至近距離で捉えられた男性リードボーカルは、不敵で傲慢な佇まい(male vocal swagger)の裏側に、剥き出しの脆さ(total vulnerability)を覗かせ、早口の語り(half-spoken)から絶叫へとノーモーションで感情を決壊させます。
中盤のブリッジでは、すべてのドラムと爆音ギターが突如として「完全警告なし」で消滅し、うねるベースパルスと息苦しい囁きだけになる過激な引き算を敢行。そこから一瞬の完全な無音(beat silence)のトラップを仕掛けたのち、最終サビへの全音響デトネーションへとノーモーションで再点火、ステレオ幅を左右140%のパノラマへと全開放します。最後は心地よい余韻に逃げるフェードアウトを嘲笑うかのように、集団の叫びが最高潮に達した「CRASH」の瞬間にリミッターがゲートをプツンと遮断。残響を1ミリも残さずスパッと完全な真空の静寂(hard cut)へと着地したあと、現実世界へ引き戻すような最後の1音(...crash.)だけで息絶える、ミニマリズムの極致を提示する大傑作トラックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。