歌詞

突然、娘が笑いながら

「紹介したい人がいるの」って

少し照れくさそうなその顔に

大人になったなと　胸が熱くなった

父としての心の準備なんて

できるわけもなくて

ただ時間だけが　流れていった

静かな日曜の午後に

「今どき、娘さんをください」なんて

もう聞けない時代だと分かっていたけど

「結婚を前提に」と君が言った瞬間

胸の奥が少し震えたんだ

ふと自分の若い頃を思い出す

何も分からず、ただ願っていた

穏やかな時間が過ぎていけばと

君と娘を見つめながら

あの日の自分を重ねてた

君の話す言葉のひとつひとつに

まっすぐな想いが感じられた

それが嬉しくて　頼もしくて

心の中で何度もうなずいた

娘の瞳を見れば分かる

君が優しい人だということ

緊張しているあの子の手を

そっと包んでくれたね

ふたりのこれからの生活に

楽な道ばかりじゃないだろうけど

時に迷い　時に泣いたとしても

どうか手を離さずにいてほしい

笑い合う日も　言葉を失う夜も

ふたりで見つける答えがある

どんな嵐も越えてゆける

君となら　娘は大丈夫だと

心からそう思えるんだ

小さな頃の寝息を思い出す

夢の中でも笑っていたあの頃

今はもう　君のそばで

新しい夢を見ている

どうか、娘を幸せにしてほしい

それが　親としてのたった一つの願い

完璧でなくていい

ふたりで歩む道の上に

笑顔があれば　それだけでいい

ただ、それだけでいい。