Quiet City Motionのジャケット写真

歌詞

Vector Drift

TKC

見えないあなたの姿を

振り返って見つける

同じ場所にいたはずなのに

距離だけが更新されてた

立ち止まっても

床の感触が違ってる

昨日と同じ視線で

見てるのに少し遠い

足元のグリッドが

静かにずれていく

動いてないはずなのに

座標だけが前にある

保っていたバランスが

気づかないうちに傾いて

戻れそうで 戻れない

この角度のまま

Vector drift

意志と偶然が混ざる direction

選んだわけでも、

流されたわけでもない

感じる前に

身体が forward

円のままのつもりで

少しだけ先にいる

見てる側のつもりだったけど

輪郭が少し揺れた瞬間

「今どこ?」より、

「どこに向いてる?」って

問いの向きが変わっていく

測るよりも

触れたほうが、

速度がよくわかる

気づいた時には

シーンの主語が、

いつのまにか私になってた

誰にも合わない 一拍の隙間で

少しだけ怖くて、

でもきれいな感覚

取り残されるより

先に行ってしまった

その事実が

胸で静かに鳴る

Vector drift

これは円じゃなくて spiral

同じ景色を、少し高い位置で見る

戻ってるようで 戻っていない

回転しながら、前にしか行けない

速度はまだないけど

もう止まれない

この角度のまま、明日の自分へ

  • 作詞者

    TKC

  • 作曲者

    TKC

  • プロデューサー

    TKC

  • レコーディングエンジニア

    TKC

  • ミキシングエンジニア

    TKC

  • マスタリングエンジニア

    TKC

  • グラフィックデザイン

    TKC

  • その他の楽器

    TKC

Quiet City Motionのジャケット写真

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都市は、静かに動いている。
クラクションや足音、無機質なシステム音、
それらが混ざり合い、気づかないうちにリズムを生む。

Quiet City Motion は、そんな都市の“音にならない動き”と、
その中を歩く身体の感覚をすくい取ったUrban R&B アルバム。

混沌から始まり、静寂が形を変え、流れとなり、軌道を描き、
やがて一本の線として前に進んでいく。

しかしこの作品が描く前進は、速さや強さではない。
静かで、確かで、戻らない動きだ。

直線を歩いた先で視界がひらけ、目的を一度手放したとき、
都市は“景色”として立ち上がる。

呼吸、間、余白。
それらすべてがグルーヴになる夜のアルバム。

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