Quiet City Motionのジャケット写真

歌詞

Open Frame

TKC

気づいたら目の前に

拡張された世界

さっきまでの道が

細く後ろに伸びていて

足は止まってるのに

景色だけが前にある

切り替わる

静寂から余韻のある雑踏の音

それらがリズムを

生んでいると感じる

呼吸すら裏拍を刻み

歩いていく

Open frame

街と私のあいだの距離

近すぎず、遠すぎず

ちょうどいい tonight

Open frame

進む線の向こう側で

立ち止まった場所にも

ちゃんと意味があった

ビルの隙間に空がゆっくりほどけて

さっきまでの緊張が

音もなく抜けていく

急がないリズムで

信号が切り替わる

心拍が街と同じ速さになる

ゴールじゃなくて

視界だったんだって

今になって少しだけわかる

Open frame

夜が肩を並べる距離

急がなくても

私はもう遅れていない

Open frame

直線のその先で

横にひらけた

新しい今

歩いてきた線を

たまに振り返ってみる

曲がりくねった影も

今は風景の一部

理由の名前より

この光の幅を

ちゃんと覚えていたい

そんな夜

無機質な街のシステム

音もベースラインを奏でて

人の喧騒すら

コーラスを奏でる

目を閉じたらそこには

自分だけのオーケストラ

Open frame

街が私を囲むみたいに

静かに余白をくれる

Open frame

前に進まないこの時間も

ちゃんと未来に接続している

フレームの外で

夜が続いていく

私はまだ

この景色の中

  • 作詞者

    TKC

  • 作曲者

    TKC

  • プロデューサー

    TKC

  • レコーディングエンジニア

    TKC

  • ミキシングエンジニア

    TKC

  • マスタリングエンジニア

    TKC

  • グラフィックデザイン

    TKC

  • その他の楽器

    TKC

Quiet City Motionのジャケット写真

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都市は、静かに動いている。
クラクションや足音、無機質なシステム音、
それらが混ざり合い、気づかないうちにリズムを生む。

Quiet City Motion は、そんな都市の“音にならない動き”と、
その中を歩く身体の感覚をすくい取ったUrban R&B アルバム。

混沌から始まり、静寂が形を変え、流れとなり、軌道を描き、
やがて一本の線として前に進んでいく。

しかしこの作品が描く前進は、速さや強さではない。
静かで、確かで、戻らない動きだ。

直線を歩いた先で視界がひらけ、目的を一度手放したとき、
都市は“景色”として立ち上がる。

呼吸、間、余白。
それらすべてがグルーヴになる夜のアルバム。

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