月光 (After illness)のジャケット写真

歌詞

月光 (After illness)

ダブリーヌ・ドヌーヴ

人は知ってるものしか見えないから

俺の見ているものはあなたには見えない

あなたが密かに愛した

たくさんのもの

俺には見えない

痛みを分かち合うには

同じ数だけの痛点が必要で

求めすぎないで

与えすぎないで

雨が降るには理由があるから

そうさそれで きっとそれで

そうさそれで たぶんそれで

そうさそれで 良かったに決まってんだろ

寝たきりの百年でも

駆け抜けた十五年でも

人生の重さには変わりはないのさ

そうさそれで きっとそれで

そうさそれで たぶんそれで

そうさそれで 良かったに決まってんだろ

生きる目的が死ぬことじゃないように

いのちの真ん中 その美しさを

夕暮れに日が沈むとき

お寺のかねがごんと鳴って

ずっと考えてたことが

どうでもなんでもよくなって

救いがないならないなりに

ほがらかな気持ちでいろよ

月光が夜の️川に揺れる

まったくクソみたいな世界だ

まったくクソみたいな社会だ

まったくクソみたいな国に生きてる

だからといって俺のいのちやお前のいのちまでがクソなわけじゃねえだろ?

暮れに日が沈むとき

お寺のかねがごんと鳴って

ずっと考えてたことが

どうでもなんでもよくなって

救いがないならないなりに

ほがらかな気持ちでいるぜ

月光が夜の️川に揺れる

  • 作詞

    ダブリーヌ・ドヌーヴ

  • 作曲

    ダブリーヌ・ドヌーヴ

月光 (After illness)のジャケット写真

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    月光 (After illness)

    ダブリーヌ・ドヌーヴ

うつをわずらって2年半社会から遠ざかっていた。世界はコロナ禍のど真ん中にあり、ひとりになるにはちょうど良い時期だったのかもしれない。医者の言いつけを守り、とにかく一日に一度は外に出ることだけが日課だった。毎日哲学の道を歩き、南禅寺を経由して、疏水の水面に揺れる水鳥を眺める。いつも指先が冷たくしびれていたが、20分ほど歩くとほんの少し血が通う気がしたので、毎日8キロ歩いた。音楽は聞けなかったので役に立たなかった。夏のある日、夕立にやられてずぶ濡れになった。慌てて駆け込んだ桜の樹の下で「雨が降るには理由がある」というひらめきが起こった。そんな背景がこの曲にはある。2020年の話だ。

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