

七年ぶりの扉 同じ軋み
ナポリタンひとつ ひとりで頼む
壁の品書きは もう外されて
灯りだけ残る 最後の夜に
爆音(ノイズ)の街を出て 十九の冬
隣に座ったのが あなただった
一皿を二人で 夜が明けるまで
腕の内に手を入れ 帰る夜道
扉が開く 七年ぶりの顔
巻きかけたフォーク 途中で止まる
立ったままのあなた 目だけが合って
先に名を呼ぶ 声が掠れる
向かいに座って 「変わらないな」と
低く笑う声は 昨日のままで
目尻の皺が 少し増えてる
訊けば済むことを どちらも言わない
越した先の駅は 乗り換え二回
会おうと思えば 会えた春から
「今度ここで」が 言葉だけになる
切れたのじゃない 繋がなかったの
奥から一列 灯りが落ちる
伝票が置かれる 冷めていく皿
「今度ここで」の ここが消える夜
もう言えないのね そういうことね
シャッターが下りる 通りは暗い
握手みたいに 一度だけ触れて
「今度」は言わずに 右と左へ
ヒールのリズム いつものように
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“ダイナーのエンドロール”を
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ダイナーのエンドロール
Akemi
「ダイナーのエンドロール」は、七年ぶりの再会と洋食店の最後の夜を通して、終わりを告げないまま止まっていた恋の終幕を描いたミディアムテンポのシティポップ。
外された品書き、巻きかけで止まるフォーク、冷めていくナポリタン、奥から落ちる灯り――見慣れた場所が閉じていく情景が、二人の間に残っていた時間を浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、繋ぎ直せた関係を自分も繋がなかったと知りながら、懐かしい声に揺れ、今夜の別れを見届ける大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都会の洋食店、若い日の帰り道、再会の沈黙を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
シャッターが下りた通りで握手のように一度だけ触れ、二人は「今度」を口にせず別々の方向へ歩き出す。
いつものヒールのリズムへ戻っていく足音に、七年越しの別れと、その先にも続く日常を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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