上田真育のジャケット写真

歌詞

午前十一時 (2026 Remastered)

上田真育

午前十時 パン屋の前で

誰かが言った 夢はまだ醒めない

紙袋の温もりと

通り雨の匂いが混じる

この街は 思い出の亡霊ばかり

でも たまに笑うのよって

空を見上げる その仕草

雲を千切るように 優しかった

傘の影 重なる午後

声も出せずに 笑ってた

柱にもたれて

時間の隙間に 落ちていく

ただ 其処に居てくれたら

其れでいい

図書館の裏 芝生の上で

靴を脱いで 眠りにつく

夢の中 きっと

誰かが 透明になっていた

風が光を巻き込んで

葉の騒めきが

サヨナラを告げた

僕らはまだ

世界の端っこで

呼吸してる

時計の針は 十一時を回り

冷めたコーヒーが 午後を告げる

君の影を追いかけて

同じ道を 歩いていたんだ

あの日の声が 不意に響く

優しさだけが 置き去りにされた

忘れたくても 忘れきれない

景色が 胸の奥で

まだ揺れている

柱の影 夕暮れが溶けて

誰もいないベンチが

何かを知ってる

ただ黙って

君が此処にいた証を

風に預けるだけ

通り過ぎる

誰かの靴音

パン屋の前

爽やかな甘い空気だけが

残る

  • 作詞者

    上田真育

  • 作曲者

    上田真育

  • プロデューサー

    上田真育

  • マスタリングエンジニア

    上田真育

  • グラフィックデザイン

    上田真育

  • ソングライター

    上田真育

  • プログラミング

    上田真育

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ストリーミング / ダウンロード

上田真育のアルバム『上田真育』、各種ストリーミングサービスにて配信開始。

本作は、上田真育がこれまでに発表してきた楽曲を収録した初のアルバム作品です。

三国志、歴史、信仰、都市生活、警備業、社会への違和感、個人の記憶、そして表現者としてのまなざし。
一見ばらばらに見える題材は、すべて「人は時代の中で何を見つめ、何を感じ、何を残すのか」という問いへとつながっています。

「龍の娘」「臥龍覚醒」「龍刀一閃」では、歴史の中に生きる人物たちの誇りや宿命を描き、「夜間警備」「情報遮断」「表現者」「no label」では、現代社会の片隅にある孤独、緊張感、違和感を切り取る。
さらに「恵」「沈黙の空」「星月夜とヴィンセント」などでは、祈り、喪失、美意識、静かな再生が音楽として刻まれています。

本作は単なる楽曲集ではなく、上田真育がこれまで見てきた世界、感じてきた痛み、そして形にしてきた表現の記録です。
歴史と現代、個人と社会、沈黙と叫びが交差する、ファーストアルバムにふさわしい集大成的な一枚となっています。

アーティスト情報

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