鍵括弧の王のジャケット写真

歌詞

鍵括弧の王

零壱ノ間

名のない王が即位する

白い頁に声が座る

「硝子戸に、指の跡がつく」

「曇った眼が、こちらを量る」

硝子の冠鳴った

毒を吐く君

毒を読む僕

鍵括弧の中

正義が太る

「 」の中へ

誰かを入れる

ねぇ その指は誰のため

ねぇ この指は誰を刺す

言い切る前にひと呼吸

君の刃 僕の歌

硝子で声を着せる

褒めるよ

君は巧く切れる

僕もまた君を材料に

君の刃 僕の歌

同じ手が夜を撫でる

「違う頁だ」と言い張った

理屈の盾を磨いた

磨いたそれは鏡だった

映ったのは僕の目だ

引くこと知らず引用を引いて

弱さだけ見ないふり

君はたぶん怖いだけ

置いていかれるその恐さ

僕もたぶん同じだけ

透けた言葉で隠してる

言い切る前にひと呼吸

君の刃 僕の歌

硝子で声を着せる

褒めるよ

君は巧く切れる

僕もまた同じやり方で

君の刃 僕の歌

同じ手が罪を撫でる

智は角 情は波

中ほどで立ちたい

透明を纏いたい

軽い音ほど遠くへ飛ぶ

戻るときだけ深く刺さる

君の刃 僕の歌

硝子で声を着せる

笑うよ

君は巧く切れる

僕もまた君を材料に

君の刃 僕の歌

同じ手が傷を撫でる

灯を落としても指が熱い

割れた硝子戻らない

消せないのは君じゃない

言い返したい僕がいる

毒は残る読むほどに

毒は残る歌うほどに

  • 作詞者

    nought

  • 作曲者

    nought

  • プロデューサー

    nought

  • プログラミング

    nought

鍵括弧の王のジャケット写真

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    鍵括弧の王

    零壱ノ間

零壱ノ間のシングル「鍵括弧の王」は、匿名の正義が誰かを「」の中へ閉じ込め、言葉を刃に変えていく瞬間を描いた文学オルタナティブロック。白い頁、硝子の冠、曇った鏡というモチーフを通して、他者を裁つ指と、それを歌に変える自分の指が同じ衝動から生まれていることを見つめる。冷たい皮肉の疾走から、同じ傷を撫でる静かな自己反省へ向かう一作。

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