Lost of Author Front Cover

Lyric

Touei to Dokuhaku

sidore

失くしものばかり数えてきた人生でした。

暗闇に透ける情景を僕はいつも眺めています。

幼少の記憶に居竦まる僕を満たしているのは、

失った何かと後悔ばかりでありました。

言い淀んだ言葉と降り積もった期待が

澱となって滲んで、また呻吟するのです。

臆病を纏い付けて、寄り添う事象にも背いて、

愚かにも黒い花ばかり僕は摘んでしまうのです。

そんな僕の拠り所は物語の数々でした。

夜中に薄明かりが差すようなお話が好きでした。

それは都合の良い現実逃避だったのかもしれません。

それでも僕はそんな空想に想いを馳せるのです。

ある日、僕は拙くも文章を書き始めました。

いつか憧れた光を探すように筆を走らせました。

けれども書いても書いてもそれは見つからなくて、

いつしか部屋は反故紙で溢れていました。

空想は笑って、棘のある夜を見ていて、

境遇は違えど、同じ表情をしていました。

取り繕ったって本心は透けてしまうのなら、

そんな自己投影を、いつか前向きに。

失くしものばかり数えてきた人生でした。

最近は物語を書いたりしています。

はじめまして。

詩土伶音と申します。

  • Lyricist

    sidore

  • Composer

    sidore

Lost of Author Front Cover

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    Touei to Dokuhaku

    sidore

  • 2

    Zankou ni Sugaru

    sidore

  • 3

    Seijaku wo Kiku

    sidore

  • 4

    Tenkei ni Somuku

    sidore

  • 5

    Higan ni Wataru

    sidore

  • 6

    Amaoto wo Tadoru

    sidore

  • 7

    Uyuu ni Kisu

    sidore

  • 8

    Shuumatsu wo Tumugu

    sidore

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