愛すべき退屈にのジャケット写真

歌詞

地平線

世捨て人

声が聞こえてくる

空は眠っていて

僕は目を擦って

導かれるように

春の匂いに手を引かれ

冷たい床を裸足で歩く

声の正体が気になって

僕は窓を開ける

咲く花びらを風に乗せて

また僕に息をのます

あの地平線の先で

君が羽ばたいているから

声が薄れていく

空が近づくほど

僕ら忘れていく

幸せが何なのか

春の息吹に耳を澄ませ

台詞のない役を演じるようで

重ね慣れていくその退屈に

僕は君を等価(とうか)して

咲く思い出に生まれ変わり

まだ僕の息を繋ぐ

もう何度目かの夕暮れに

未だ歩けないまま

ドラマチックな物語も

朝焼けに滲んだ日々さえも

軋んでいた心の奥

そこで静かに光る星すらも

全部全部全部 必要なかった

分かったんだ

今日も春が僕を呪い

また一つ歳を重ねて

夏の産声が聞こえてさよならの時

散る花びらに君を誘う

また僕は今を紡ぐ

あの地平線の先で

僕らまた会える時まで

  • 作詞

    夏目 透歌

  • 作曲

    夏目 透歌

愛すべき退屈にのジャケット写真

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幸福な日常に退屈していた主人公の名月は、偶然ある画家の遺書を拾う。
それから悪魔が憑依して、何でも3つだけ願いを叶えてくれるという。
女優を志していた名月は、興味本位で物語の主人公のようになりたいと願ってしまうが、対価として親友を失ってしまう。

名月は残りの願いで自分の夢を追うのか、それとも親友を救うのか。

世捨て人のコンセプトアルバム。

アーティスト情報

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