

カーテンの隙間から漏れる光
天井に影がゆっくりと這う
時計の秒針は進んでいるけど
今日が始まる気配はない
枕元の本は閉じたまま
手を伸ばす理由も見つからない
窓の外の景色は動いてるけど
音は薄く
遠いまま
ララララララ
声にならない
壁のシミが顔に見えて
じっとこちらを見ている気がする
ララララララ
息を潜めて
聞こえるはずのない足音が
部屋の奥で小さく鳴ってる
さたでい、動かない体
さたでい、薄暗い部屋
さたでい、音のない窓
何も変わらない景色
くるくる、思考が回る
ひとつずつ、意識が溶けて
さたでい、声も出せない
ただ、呼吸だけが続いてる
天井に映る小さな光
壁に染み込んだ時間の跡
シーツの中で丸くなって
世界の端を触るように
誰もいないはずの部屋で
誰かの気配が消えないまま
冷えた床に耳を当てて
少しだけ鼓動を感じてる
ララララララ
光が差して
ララララララ
影がほどける
ララララララ
瞼の奥で
新しい朝が広がっていく
窓の外では風が変わる
鳥の声がかすかに響く
ララララララ
息を吸い込む
布団の中で目を開ける
さたでい、動かない体
さたでい、薄暗い部屋
さたでい、音のない窓
何も変わらない景色
- 作詞者
Galactic (Fire) kids
- 作曲者
Galactic (Fire) kids
- プロデューサー
Galactic (Fire) kids
- ボーカル
Galactic (Fire) kids
- ソングライター
Galactic (Fire) kids

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さたでい
Galactic (Fire) kids
アコースティックドラムとピアノを基調にした、シンプルかつ静謐なサウンドが印象的な楽曲。
閉ざされた部屋の空気感や、微かな光や風の変化といった繊細な情景が、余白の多い音作りで浮かび上がる。打ち込みではなく、アコースティックな質感を残したドラムの柔らかい響きと、淡いピアノの旋律が、止まった時間の中で緩やかに揺れる心情を描く。
歌詞は、動けない日常と窓の外に広がる小さな変化の対比が中心。壁のシミや静かな影が語りかけるような描写は、孤独感や内面の停滞を映す鏡となっている。
一方で、曲の後半には「光が差して」「影がほどける」という言葉が現れ、わずかに前を向く感覚がにじむ。何も変わらないようでいて、ゆっくりと呼吸する部屋の空気がやがて動き始めるような余韻を残す。
タイトルをひらがなで表記することで、やわらかく曖昧な時間の流れ、触れれば崩れそうな気だるさを表現。
日常の片隅にある心の沈黙や、見えない感情の機微を、飾らず淡々と紡いだ楽曲。
アーティスト情報
Galactic (Fire) kids
Based in Okinawa/Japan 都市の夜気や心の揺らぎを「日常に潜む現象」として映し出し、 「純粋な心で内にある熱を見つけ、それを宇宙のように広げたい」という思いを込めている。
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