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日常の足早なリズムの中で、私たちはいつの間にか「本当の自分」を見失いかけてしまう。本作は、天と地を結ぶ巨大な楽器のような佇まいを見せるハープ橋と、そこから見上げる広大な青空に着想を得て紡がれた、精神の調律のための6つのサウンドスケープである。「少し歩みを緩めて、風の囁きに耳を澄まそう」という優しいメッセージが、深い残響の海に溶け込んでいく。過度に鼓舞するのではなく、ただ優しく包み込む。聴き終えたとき、あなたは迷路から抜け出し、あるがままの「存在(Being)」へと立ち返る自分に気づくはずだ。
ギリシャ語で「身体」を意味するその名は、表現者としての彼の原点である。日々、臨床の現場で数多の「身体(いのち)」と真摯に向き合う医師、SomAtic。 生と死、葛藤と再生。極限の人間模様を見つめ続ける中で、彼自身の身体の奥底から静かに、しかし力強く溢れ出た「言葉」が、一つの作品として形を成す。緻密に編み上げられた、生命の鼓動と共鳴する洗練されたサウンド。そこにあるのは、単なる感情の吐露ではない。医学的な視点と芸術的な感性が交差する場所で紡がれた、生命への深い洞察と慈しみである。医師として、そして一人の表現者として。 SomAticは、聴く者の心に寄り添い、日常の淵に微かな、しかし消えない光を灯し続ける。