

余寒(よかん)の風が 通り抜けて
視線を落として 凍りついた
うまく笑えず 差し出された手
また強がって 振りほどいた
見上げる空は 痛いほど澄んで
不恰好に もがく昨日を
窓辺の薫風(くんぷう)が 撫でていく
ここから 少しずつ
息苦しかった 温度が変わってゆく
ささくれた 感情は
静かな水面から 深く沈む
泥のようにねむる
見栄を張って 上着を脱ぎ
飾らぬ素顔を 春時雨(はるしぐれ)に晒した
ただ怖くて 差し込む光
塞いだ心を 照らし出した
見上げる空は 痛いほど澄んで
惨めな夜に 越えた心を
静かな慈雨(じう)が 包み込んでく
ここから 少しずつ
息苦しかった 温度が変わってゆく
ささくれた 感情は
静かな水面から 深く沈む
泥のようにねむる
格好なんて つかなくても
薄氷(うすらひ)を踏むような 日々があったから
今の姿が 息づいている
こんな当たり前の あたたかさを
こんなにも 深く愛せる
ここから 少しずつ
息苦しかった 温度が変わってゆく
ささくれた 感情は
静かな水面から 深く沈む
泥のようにねむる
光の差す場所で 目を覚まし
歩き出そう 新しい明日へ
- 作詞者
きーる
- 作曲者
きーる
- プロデューサー
きーる
- ボーカル
きーる

きーる の“春風に舞ふ”を
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春風に舞ふ
きーる
長い冬のあとに訪れる、静かな融解。
「春風に舞ふ」は、強がりで閉ざしていた心が、ゆっくりとほどけていく瞬間を描いた楽曲です。
余寒の気配、やわらかな風、静かな雨に包まれながら、行き場を失った感情は深く沈み、やがて安らかに眠っていく。
それは劇的な救いではなく、少しずつ温度が変わっていくような再生。
無理に笑ってきた人へ、薄氷の上を歩いてきたすべての人へ。
静かに呼吸を取り戻すための一曲です。
アーティスト情報
きーる
Re:generateというロックバンドのボーカルをやっているきーるです。 自分で作成した曲を公開します。 聴いてみて下さい。
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