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18歳の頃の私は、「男は強くてカッコよくなければならない」と思い込んでいました。実際の私はその正反対でしたが…。卒業後の進路を決めるとき、地元で就職して実家で暮らしたいという気持ちがある一方で、それでは自分は成長できないという思いもありました。自分を変えるため、あえて実家と地元を離れ、未知の世界──東京という荒波に飛び込む決意をしたのです。それが「強くてカッコいい男」になるための第一歩だと思ったからです。
初めての東京は、人の多さに驚きました。まさに「人に酔う」という感覚でした。年配の方も標準語できれいに話していて、とても上品な印象を受けたのを今でも覚えています。やがて、会社員としての生活が始まりましたが、方言や訛りをからかわれたり、いじられたりすることもありました。そして、仕事帰りのネオン街。明るく輝けば輝くほど、なぜか孤独感が強まっていくように感じたものです。
そんな時、ふと思い出すのは地元の言葉。そして地元で毎年開催される夏祭りの掛け声と笛の音……。この曲は、そんな上京して間もない頃の気持ちを綴った作品です。ぜひ一度、聴いていただけたら嬉しいです。
遠い記憶の中に中学から高校時代にかけて作詞や作曲に興味を持ち、歌を作っている若い頃の自分の姿があります。詩をノートに書き留め、頭の中にあるメロディの音階をエレクトーンで確認しながら譜面にしています。 当時の私は出来上がった歌を誰かに聴いてもらいたいという思いは少なからずありましたが、どうすれば聴いてもらえるのか、その方法が分かりませんでした。とはいえ、そこまで真剣でもなかったと思います。心のどこかで、「本物の歌」はテレビの向こう側の世界にしか存在せず、自分とは無縁のものと何となく思っていました。その後は会社員として働くようになり、音楽は次第に、ただ聴くだけものになっていきました。 社会人になってからは仕事や付き合いなどに時間を取られたり、また他にも興味を持つものが出てきたりと、ますます、音楽からは遠ざかっていきました。それでも心のどこかで、ずっと音楽への想いは消えずに残っていたのでしょう。最近になって少しずつ時間に余裕が生まれたことで、「また音楽を作ってみたい」、「今度こそ誰かに聴いてもらいたい」と思うようになりました。楽曲の完成度や技術面では、まだまだ未熟な部分もあるかもしれません。ですが、心を込めて制作しています。少しでも気に入っていただけるものがあれば嬉しく思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。