Lyric

ドローン、岩を砕いて

鳴り響き変わらない街に眠る

子守唄は煙とアスファルトに消え

詩にならない暮らしがここで待つ

祈りは小石の匂いがする

ラジオは本物のように感じる

例えあなた達が待っていなくても

わたし達の歌は鼓動するはず

冷たい汗を流して　掬い取る生活を

憎み　愛すのは　きっと命の呪いだ

田園は形を変え　私を囲むのなら

異国の少年が揺れて濡れた形を映す

スクリーンを切り裂けるのは

私の錆びたナイフなんかじゃないでしょう

獣の踊りを見せて

安らぎの煙があなたを隠しても

せめて優しいリズムを

忘れられていく日々へと

眩しさ　レプリカ　眠れない　眠れない

感傷すら残らない　感情を食べた街

めまいが教える　痛みを信じて

窒息しそうなアスファルトの上

青いスクリーン　痛みを信じて

いつかの症状が　喉から渦巻く

響く　タールと磁場から覗いた

大きな手はいつだって悲しく掴んで

子供達がのたうって鍵を壊す

未来へ　永劫に消えていく　視界で

車窓が軋む音を聴きながら

いつか落っこちるまで瞼を閉じる

地平の向こう側で現れる

幾つもの窓からの光が、束になって

揺れる

乱反射するイメージのまま

言葉に似た音楽になって

このまま　飛んだ

重力は、夜

ビルの隙間、コーナーの祈りを叶えて

ざわめく草木と血を雷鳴がくぐり抜ける

あの日と同じ轟音

崩れる火薬と残像の

永遠に似た刹那の

煌めきをあなたと視たこと

思い出して