

孤独ばかりを競う世界で
退屈に絡む君の言葉
煙草は燻り ゆっくりと
時間はそう流れているようだった
言えなかった 言葉を縫うように
歪んだ夜明けに ただ佇んでいた
浮かれきった季節の隅を
なぞった声は遠く
ねえ どうしていますか
夜の群青に溶けた君の影を
記憶にするには涼しい夏が
いつの間にか過ぎていた
そんなこと それだけ
生温いグラスに未来は溶けて
心無しか話した詩みたいだな
手触りに欠けたあの日々の夢には
続きが無いことだけ残響した
街の景色も変わって
影を喰む陽に暮れた 蜃気楼に
落としてしまった涼しい夏は
僕を置き去りにしたまま
澄み過ぎた昼下がりの
空に馴染めない僕らの憂いは
回折して紡ぎあったんだ
そうでしょう?
もう 記憶にしなくちゃ
燻る瑪瑙に木霊した蝉時雨の中
手を振っていた微笑んだ君が
蜃気楼に歪んでいった
そんな気がしていた
そんなこと それだけ
- 作詞者
aki
- 作曲者
aki

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