Farewell Music (2022年、夏)のジャケット写真

歌詞

さよなら (2022年、夏)

Thymsleap

淡い思い出に滲む夕日が

営みの中に沈む頃

待ち合わせ場所に急ぐ子らが

わたしの背中をそっと押してくれた

さよなら、また会う日まで

あなたと描いた未来へ

さよなら、また会う日まで

明日のその向こう側へ

風が吹き抜ける。あなたの触れた首すじが、少しだけ熱を持つ。見上げた青空も、紫陽花の瞬きも、今も変わらずそこにあるのに、置き去りにした街並みは、あなたの気配を塗りつぶすように、足早に形を変えてゆく。

「ねえ、私、今年でいくつになったと思う? 大人びてるあなたにいつも甘えてばかりいたけど、私も少しは大人っぽくなれたかな? もし、今もあなたがとなりにいたらなんて考えてしまう私って、やっぱりまだ子どもなのかな?」

翳り出した路地裏を子どもたちが走っていく。その先に何があるかなんてわからなくて、それでも懸命に、待ち合わせ場所に向かって走ってゆく。

そんな背中を見ていると私だって駆け出したくなるのだ。どんなに切なくて、寂しくて、悲しくて、苦しくても、明日はやってくるのだから。

だから……だから私の声で、私自身の言葉で、ちゃんと伝えたいって思ったんだ。

さようなら、あなたと描いたあの未来へ。

さよなら。

  • 作詞者

    Thymsleap

  • 作曲者

    Thymsleap

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