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1990年代初頭のシアトル・グランジ(ニルヴァーナやニルヴァーナ、ピクシーズなど)が確立した「静と動(ラウド・クワイエット・ラウド)」のダイナミクスに、インディー・エモの痛切で叙情的なメロディラインを融合させた、感情直撃型のオルタナティブ・ロックです。楽曲は、低く唸るような重厚なベースと、気だるくレイドバックしたローファイなドラム、そしてクリーンかつどこか不穏なエレキギターのカッティングのみで不穏に幕を開けます。ヴァースの鬱屈とした「静寂」からサビ(コーラス)へ突入した瞬間、ラットやビッグマフを彷彿とさせる激しく歪んだ轟音ギター(ディストーション・ウォール)が大爆発し、フロアを一気に過熱させます。
ボーカルは、ヴァースでは感情を押し殺したようなボソボソとした呟き(スラッカー・スタイル)でありながら、サビでは喉を引き裂くような剥き出しのシャウトへと変貌。同じフレーズを狂気的に繰り返す「知られちゃいけない」「誰にも言っちゃいけない」という強迫観念に満ちた日本語の歌詞が、エモ特有の胸を締め付けるメロディと相まって、聴き手の内面に潜む焦燥感やサカズキを暴き出します。近代的なピッチ補正(オートチューン)やクリーンなデジタル処理を徹底的に排除し、マスターバスのリミッターを限界までクリッピング(歪ませる)させた生々しいガレージサウンドが、密閉されたふたりだけの秘密の危うさをエモーショナルに増幅する至高のオルタナ・アンセムです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。