

桜の花を見あげれば
思いだされる顔がある
名前は声にださなくても
胸の奥で 想いが募る
歩幅を少しゆるめて
交差点で立ち止まる
あの人が ここにいたなら
何て言ってくれただろうか
去年より 少しだけ
空が青く見える
忘れられるわけじゃない
ただ 時間が進んでゆくだけ
幾度目かの春
数えることをやめた
あなたが いないことに
慣れてしまうのが 少し怖くて
幾度目かの春
同じ花の下で
変わっていく私を
そっと見守ってほしい そんな気がした
風にほどける花びら
袖にひとつ 残って
理由もなく 泣きそうで
無理に 笑顔を作った
強くなれたかなんて
まだ わからないけど
僕もちゃんと 今日を
生きているよ
背中を押す声は
もう 聞こえないけど
傷つくたび 迷うたび
あの日のぬくもりを 思い出す
幾度目かの春
季節は嘘をつかない
花はまた ひらく日を
ちゃんと 知っているから
幾度目かの春
花は そして散ってゆく
あなたはいないけど
この世界は 続いてる
さよならを
言い残したまま
時間だけが
優しく ほどけていく
幾度目かの春
名前のない想いを
胸に抱いたまま
歩いていく この道を
幾度目かの春
桜が揺れるたび
きっと「大丈夫」って
どこかで 聞こえた気がした
また春が来る
それだけで 心が包まれる
また春が来る
忘れられない
あのひとの陰
- 作詞者
葉山リナ
- 作曲者
葉山リナ
- プロデューサー
葉山リナ
- ボーカル
葉山リナ

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- ⚫︎
幾度目かの春
葉山リナ
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- 10
目醒めの朝へ — 北斗のぼる空に種を蒔こう
葉山リナ
失ったものは、戻らない。
それでも、春は何度でも訪れる。
『幾度目かの春』は、
喪失のあとを生きる時間を静かに描いたアルバム。
名前を呼ばないまま胸に残る記憶、
光の中に溶けていく不在、
そして、気づけばまた巡ってくる季節。
悲しみを強く語ることなく、
前向きであることを強いることもなく、
ただ「それでも生きている」という事実を、そっとすくい上げる。
明るく乾いた喪失、
湿ったままの記憶、
そして、少しずつ呼吸を取り戻していく時間。
いくつもの春を越えて、
人は何を抱え、何を手放していくのか。
これは、誰にでもある「大切な人」を
心の中に抱えたまま進んでいくための、静かな歌たち。
アーティスト情報
葉山リナ
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