幾度目かの春のジャケット写真

歌詞

目醒めの朝へ — 北斗のぼる空に種を蒔こう

葉山リナ

まだ水のない田んぼに

朝の光がほどけて

あぜ道に残る霜が

冬の名残を語ってる

返された土の匂い

朝焼けに 静かにただよう

レンゲの花の予感だけが

枯れ草の野にひそむ

ひとつひとつ

確かめるように

言葉にならない春が

大地の奥で息をする

昇る北斗が 告げる

目醒めの時が来たと

東の風が吹いたら 種を蒔こう

目醒めの朝へ

土をおこす 低い音が

平野に 響いていく

眠っていた時間ごと

やさしく返していく

潮の匂いが立ち込めたら

春はここまで来ている

山と海のあいだで

目醒めの時を告げている

ひとつひとつ

確かめるように

あぜ道を辿るよ

明日へ向かう 未来へ届け

昇る北斗が 告げる

目醒めの時が来たと

東の風が吹いたら 種を蒔こう

目醒めの朝へ

雪解けの水が

川を満たしていく

まだこの田には

届かなくても

待つこともまた

始まりだと

レンゲの予感が

そっと教える

昇る北斗が 告げる

目醒めの時が来たと

東の風が吹いたら 種を蒔こう

この場所から

あぜ道の先に

まだ見えない花

それでも確かに

春は ここにいる

  • 作詞者

    葉山リナ

  • 作曲者

    葉山リナ

  • プロデューサー

    葉山リナ

  • ボーカル

    葉山リナ

幾度目かの春のジャケット写真

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失ったものは、戻らない。
それでも、春は何度でも訪れる。

『幾度目かの春』は、
喪失のあとを生きる時間を静かに描いたアルバム。

名前を呼ばないまま胸に残る記憶、
光の中に溶けていく不在、
そして、気づけばまた巡ってくる季節。

悲しみを強く語ることなく、
前向きであることを強いることもなく、
ただ「それでも生きている」という事実を、そっとすくい上げる。

明るく乾いた喪失、
湿ったままの記憶、
そして、少しずつ呼吸を取り戻していく時間。

いくつもの春を越えて、
人は何を抱え、何を手放していくのか。

これは、誰にでもある「大切な人」を
心の中に抱えたまま進んでいくための、静かな歌たち。

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