Lyric

戯れに　 突き飛ばした

転げ落ちていく様　 甘美は無常で

ああ　あちらも　 こちらも　 裁きあう

人のふりして誇らしげ

罪を謳う

ほら　 ほら　 踏み外した

継接ぎの光背　 背負って

まだ　 まだ　 まだ

逃がさない

祈りの数だけ塗りつぶした

傷跡だらけの　 合唱

残響はまだこの身を引き裂いて

終わりを連れて征くから

光の破片を搔き集めた

堕ちてく先に救いはないと

穢れた手には　あまりに鋭く

叫ぶ善悪　後悔　散々だ

ほんのり残灯　切り落としたせいで

真っ暗闇に溶けてく　生命

「らったら、らったら」

底は楽園によく似せた

掃き溜め　慰め合い

「らったら、らったら」

天の火に焼かれたまま

群がって

空が割れ　落ちていく

戻れない

祈りの数だけ 繰り返した

歪み絡み合う　 讃頌

衝動はただこの身を貫いて

終わりを連れていくから

痛みが尽きない濁世と

写す言葉に救いはないと

投げられた希望　 明日には背を刺す

哀れ　 捩じれ　 崇拝　 惨然だ

溢れて　 伝い

逸れた　 流星

果てに重なる縁があるのなら

永遠なんて言葉だけだって　 ねぇ

戻らない

命の数だけ　 埋め尽くした

裁きと願いの代償

連なる螺旋に追い込まれて

行き場をなくしていくから

慈愛が先立つ　この世界で

満たす理想に　救いはないと

誰も彼もが　穢れた手を擂り

生き心地　壊死　灰心　賛美歌

あぁ　 喰らいあって

沈む映し世