鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見たのジャケット写真

歌詞

小説家

中山将

書斎に戻った彼はジャケットを脱いだ

ボロボロになったテーブル、インクの匂い

紙とペンだけで彼は革命を起こす

北欧の空を眺めて彼は笑った

「夢は終わらねぇ」

言葉が踊る彼の狭い心で

暴走した妄想行け

ニーチェもフロイトも言えなかった言葉を

そうさ書くよ

「もういい加減あきらめたらどうだ?」って友人が言った

ありがとう、でもそんなんじゃ天国の彼女に示しがつかねぇんだ

銃声をかき消して

神も聖書も宛にはしてないけど

それらは現に誰かを救った

ピストルを捨てろ!

やがて人はペンを持つ

どうかわかって

正義自由平等静寂事実理想

夢の世界

幸福

そして最後に

言葉よ踊れ

こんな野暮な世界で

浅はかな物事を正せ

悲しみの無い世界は

もうすぐそこ

俺は書くよ

今日も

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見たのジャケット写真

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ストリーミング / ダウンロード

このアルバムは20代前半に作りました。
昔から音楽を作る上で、「ノスタルジー」というキーワードをとても大切にしています。
どこか現実離れしていて、夢の中にいるみたいな。
それでいて懐かしさを感じて、胸が暖かくなる。
そういう作品をいつも目指しています。
本アルバムはそれを形にすべく、創意工夫した作品です。
全楽曲の通底にその意思があります。

「小説家」「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」の2曲では 
アイリッシュバイオリニストの悠情さんにサウンドプロデュースをお願いしました。
ケルト音楽をモチーフにしたサウンドが楽曲の持つ「ノスタルジー」を丁寧に表現しています。
山小屋に住む老人、電車の窓から異世界を望む青年 
そんな楽曲の世界に住む主人公が音の中に見えてもらえたら嬉しいです。

「花火師の恋」「オーロラを見に行こう」「シルヴィアカフェ」は
絵描きとして活躍されている原田章夫さんに編曲いただきました。
3曲とも物語性の強い、絵本みたいな曲です。
曲の中に在る絵を
音楽へと見事に昇華してくださっています。

「料理」「映画館」「あなたのために詩を綴っている」「9月の河川敷」「神様の光」
などは 堀畑智裕という作曲家編曲家の友人と宅録で作りました。
当時の衝動的アイデアをたっぷり詰め込んでいます。 
電車に乗り込んで音をサンプリングしたり、ドラムの代わりに鍋やまな板を使ったり
音を楽しんでいます。

自慢のアルバム是非聴いてくださいませ。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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