わたしが揺れるのジャケット写真

歌詞

わたしが揺れる

MASAHIRO

なにかが分かれた

その気がした

けれどどこからが

わたしなのかは

まだはっきりしない

音がひとつ落ちる

それを聴いている

その感覚だけが

かすかに浮かび上がる

ここにいる

そう思ったときには

すでにどこかから

離れていた

ふれているのか

ふれられているのか

わからないまま

ただ区切られていく

内と外

こちらとあちら

わたしとそれ以外

名前はまだ ない

けれど

呼ばれたような気がする

その わずかな呼びかけが

かたちを引き寄せていく

安心に似ている

けれどどこか

落ち着かない

わたしはここにいる

そう言いかけて

やめるほんとうに

そうなのか

まだ決めきれない

それでも

もう戻れない

戻る という場所が

あったのかどうかさえ

わからないまま

ただ揺れている

この揺れがやがて

わたし になる

  • 作詞者

    MASAHIRO

  • 作曲者

    MASAHIRO

  • プロデューサー

    MASAHIRO

  • ミキシングエンジニア

    MASAHIRO

  • ボーカル

    MASAHIRO

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    わたしが揺れる

    MASAHIRO

なにかが、分かれた。
その瞬間を、はっきりと覚えているわけではない。
けれど確かに、それまではひとつだったものが、ふたつに見えはじめた。内と外。こちらと、あちら。そして――「わたし」と、それ以外。この曲は、その分離のはじまりを描いています。

はっきりとした境界ではなく、むしろ曖昧なままの違和感として。
まだ完全には形になっていないのに、すでに「わたし」は存在しているように感じられる。その、不思議なねじれ。

音は、静かなピアノの単音から始まります。
一定ではない間隔で、ぽつり、ぽつりと落ちていく音。そのあいだにある沈黙が、かえって意識を強く浮かび上がらせる。

なにかを待っているようで、なにも起きていないような時間。
やがて、わずかな低音が加わります。それは安心でもあり、同時に落ち着かない感覚でもある。

まるで、自分がここにいる理由をまだ知らないまま、存在してしまっているような感覚。この段階で生まれる「わたし」は、まだ確固とした存在ではありません。

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