

耳障りなアラームに目が覚めて
気だるい身体を転がして
ドブ臭いため息を一つ
くたびれた歯ブラシは首を垂れる
また今日も また今日も
踵のすり減った靴を踏んで
今日もまた同じ道を歩く
気がつけばまた同じ場所で
ふと我にかえっての繰り返し
また今日も また今日も
何も言えないままでいる
この上ない弱さに打ち拉がれる
あいにく突き動かされる
夢や希望やステキな理想を
持ちあわせていないものだから
デタラメなモヤモヤだけが
頭の先から爪先まで飲み込んで
相当にイキグルシイ
しごき出すザーメンに手を汚し
気だるい体を丸めて
訪れる焦燥感
過ぎてゆく日々に溶けては漂う
また今日も また今日も
すれ違う人達の瞳は光って見えて
自分の全てがくだらなく見えて
ちょっとの勇気を持ったらいいって言うけど
持ったところで使い方も知らんし
もういいかい もういいかい
何も出来ないままだったかな
これまで生きてきたことは確かだ
とりわけ誇れるような
過去や希望や積み上げた自信は
持ちあわせてはいないけれど
デタラメな価値観だけが
頭の先から海馬まで染み込んで
本当に馬鹿らしくなるよ
それでも見たいんだ
見つけたいんだよ新しいせかい
だから始めてみることにした
何かって?まだよく分からないんだけれどね
もうちょっと ほらもうちょっとって
もうちょっとって ほらもうちょっと
ほら もうちょっと
- 作詞者
姜竜一
- 作曲者
姜竜一

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せかい
シカダハッチング
大阪のロックバンド「シカダハッチング」、初のシングル「せかい」配信リリース!
アーティスト情報
シカダハッチング
大阪発、2021年に結成されたロックバンド シカダハッチング(CICADAHATCHING)。ヴォーカル&ギターのRYUICHIを中心に、MUNE(Gt)、KENJI(Ba)の3人で奏でるサウンドは、90年代J–Rockの熱量を現代に蘇らせつつ、新たな物語を紡ぎ出す。THE YELLOW MONKEYやMr.Children、B’z、さらにはMr.BIGといった巨匠たちの影響を色濃く受けながらも、彼らが描くテーマは等身大でリアルだ。40代の男が抱える葛藤や揺れる心情を鮮烈に刻み込んだ歌詞は、多くのリスナーの胸を打つに違いない。代表曲「蝉」「せかい」「Mrs.Distortion」では、叙情的なメロディと力強いロックが交錯し、聴く者を一瞬で引き込む。ステージでは観客との一体感を重視し、シンプルながら心を揺さぶるライブを展開中。実績はまだ浅いが、その飾らない姿勢と熱量こそがシカダハッチング最大の武器だ。大阪から羽ばたく彼らの音は、これから確実にシーンを震わせていくだろう。
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