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僕はハッキリ言って花火が嫌いです。 というより花火に群がる人達が嫌いです。 何故なら花火が火をつけられて「咲いた」その瞬間だけに人は喜んでしまうからです。 その切なさが良い、という人間の言葉にも、花火の後に出る煙が絵にならないから、それをかき消すように次々と花火が上がる事にも、僕は悲しくなるのです。 恋、仕事、積み上げてきたあらゆる人生のシーンごとにあなただけの感情が確かにあって僕らは歳を重ねて今も"人"を生きている。 その中で何かを拾い、何かを捨てる事をどんな環境でも知らぬ間に求められています。時には自分が望んで古きを捨て、新しきに手を伸ばしたりもするでしょう。 その過程で手放した人や物。 でも手放したからこそ手にした誰かや何か。 もっと言えば今のあなたなのかもしれない。 頭ではそれでこそ人生であるとわかっていても、そうして流れていった全てに対して素直に喜べるでしょうか。 この歌は過去に捨ててしまった、捨てられた、捨てるしか無かった僕が失った全てに対する思い出を歌っています。 出会った全ての人、大切だった宝物、確かに存在していた自分の居場所。酸いも甘いも、希望も絶望も、そのどれか一つでも欠けていたら、今の僕もあなたも居ないんだと感じながら聴いてください。