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結婚式のすべての形式的な儀礼やスピーチが終わり、ほとんどの客が帰ったあとの深夜――残された本当に大切な仲間たちだけで繰り広げられる、泥臭くも圧倒的に愛おしい「二次会の狂騒と生命力」を、骨太なヒップホップ・ソウル(Hip-hop soul)のビートに叩き込んだ、BPM136(Eメジャー)の極めて情熱的で不敵なアート・ロックです。楽曲を圧倒的な熱量で牽引するのは、完璧なデジタルクォンタイズを拒絶する「生のドラム缶を叩きつけるような生々しいアコースティック・キックと、2・4拍目を重厚に撃ち抜くスネア(Snappy snare on 2 and 4)」。そこへ、左右のステレオ幅いっぱいに敷き詰められたファンキーで過激に歪んだエレキギターのカッティングリフ(gritty overdriven electric guitar riff)と、ミッドレンジを鋭く切り裂くドライなブラスセクションの咆哮(big brass punches)が合流し、クラブの熱気とスタジアムのダイナミズムを同時に爆発させます。
最大の特徴は、EDM的なシンセサイザーやトラップの電子音、情緒的なストリングスを徹底的に排除した、どこまでも肉体的でオーガニックなバンドの骨組み(Tired but relentless setup)。ボーカルはマイクから12インチの超至近距離で捉えられた、ピッチ補正(オートチューン)無しの生々しい女性リード。走ってきた直後のような「リアルな息切れのノイズ(Breathless energetic delivery)」を含んだ会話的なラップフロー(conversational rap flow)でまくし立て、サビ(コーラス)ではスタジオの熱気をそのままパッケージしたかのような、調律のズレた剥き出しの群衆の怒号(gang vocal chants)と大歓声(crowd roar)へと雪崩れ込みます。中盤のブリッジでは、何の前触れもなくすべての楽器が完全消滅し、太いベースループとハイハットだけになる「ゼロ・ワーニング・サブトラクション(無警告の引き算)」を敢行。耳元で囁きかけるような「ハーフ・スポークン(半語り)」を経て、再びマイナス8 LUFSというフェス仕様の圧倒的な音圧で爆音の壁が戻ってくる展開は圧巻です。最後はフェードアウトに逃げることなく、シンガーが素で吹き出した生々しい「笑い声(human whisper and chuckle)」ののち、言葉の途中でリミッターがゲートを閉じるように遮断され、1ミリの余韻も残さずスパッと完全な真空の静寂へと着地する、記憶の熱量を永遠に閉じ込めた傑作トラックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。