

目覚ましより先に目が覚めた
「早起きは三文の徳」って
誰が決めた嘘だろう
隣の部屋から聞こえる
キーボードの音
朝まで叩いてる彼奴は
何と戦ってる
頑張ったって意味ないし
努力なんて幻想だし
汗かいた分だけ偉いなんて
誰が決めたルールだよ
ねぇ、僕らは何のために
重力に逆らってんだろう
落ちてくことが自然なら
上を目指すのは不自然だ
川は海を知らなくても
ただ流れていくのに
努力は自慰行為だ
認めたくないか
あんたらも人間だ
水みたいに生きる奴らが笑ってる
履歴書の趣味欄に「向上心」と書いた
面接官が頷いた予定調和の茶番
自己啓発本の山が部屋の隅で腐ってる
「7つの習慣」一つも染み込まない
ねぇ、才能って何だろう
頑張らないのが才能か
頑張れるのが才能か
どっちも違うと気づいてる
才能を言い訳にするなと
説教する奴ほど
溺れてるじゃないか
息するように描く奴の前で
歯を食いしばる意味
どこにある
落ちるのが自然だろ
落ちるのが正しいよな
いや、落ちたら終わりだ
でも上っても意味ない
努力と名前つけた時点で
もう負けてるって
防衛本能だ
ただやってるだけの奴に
永遠に届かない
ピアニストは鍵盤を叩いてない
指が勝手に踊ってる
画家は絵を描いてない
手が勝手に動いてる
努力と名前つけた瞬間
それは努力じゃなくなる
ただやってるだけの奴に
永遠に追いつけない
でも僕の手は命令待ち
「動け」と言わなきゃ動かない
川が「流れよう」と思わないように
僕も思わずに流れたかった
重力を友と呼ぶ奴と
重力を敵と呼ぶ僕と
どっちが自然に生きてるか
もう考えるのも疲れた
努力と名前つけた時点で
それは努力じゃなくなる
ただやってるだけの奴に
永遠に届かない
ねぇ、鳥は落ちること恐れてる?
川は登ること夢見てる?
僕らだけだよ
重力に文句言ってるのは
明日も目覚まし鳴らして
「頑張ろう」と呟いて
重力に逆らい続ける
無意味だと知りながら
落ちること知ってても
落ちられない僕らは
それでも今日も上を見る
何も変わらない
何も始まらない
だから僕は落ちることにした
上を見るのをやめた
重力が正しかった
重力が正しかった
上を目指すのは不自然だ
川は海を知らなくても
ただ流れていくのに
努力は自慰行為だ
認めたくないか
あんたらも人間だ
水みたいに生きる奴らが笑ってる
ねぇ、鳥は落ちること恐れてる?
川は登ること夢見てる?
僕らだけだよ
重力に文句言ってるのは
明日も目覚まし鳴らして
「頑張ろう」と呟いて
重力に逆らい続ける
無意味だと知りながら
- 作詞者
nought
- 作曲者
nought
- プロデューサー
nought
- ギター
nought
- ベースギター
nought
- ドラム
nought
- キーボード
nought
- シンセサイザー
nought
- ボーカル
kuu
- ソングライター
nought

零壱ノ間 の“重力が正しかった”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
重力が正しかった
零壱ノ間
努力という概念の虚構性を痛烈に問いかける、反モチベーショナル・アンセム。
川は『流れよう』なんて思わない。ただ流れている。
なのに僕らだけが、重力(才能)に逆らって上を目指す。
その不自然さに気づいた時、努力という言葉の滑稽さが見えてきました。
この曲は、頑張ることに疲れたすべての人への、降伏宣言です。
落ちることを恐れなくていい。重力(才能)に身を任せることは、敗北ではなく、自然への回帰なのだから。



