Lyric

灰色の空を　夢と見上げてた僕ら

時計が回るうちに　壊れてしまった世界

合わせ鏡の向こう　知らない僕を見ていた

過去の僕も未来の僕も　大層なもんなどはないと知っていたのに

夢の夢　現実を知って

望んでた　世界と違った

傷跡と　愛憎を抱えて

死ねないほどに生きてしまっていた

飛び方すらも　知らないままに

消える　微睡の奥　羽ばたこうと背につけた翼は

未完成なこの体には　手に負えないほどに重すぎる

夢に　魘されるたび　そこへ置き去りにしてた心は

どれだけどこを探そうとも　未だ　見つけられないまま

この森の向こう　空の向こう　きっと何かがあるはずだって

くだらない　御伽の話　笑い合って語りあっていた

それなのに僕らは　騙し騙される今日だ

処刑台へ登る　その日まで　ずっと虚勢を張っていくのだろう

生きるため　自分を殺して

死ぬために　今日を生きている

逆さまの　時計を探して

あの日に戻れたらなんて言ってんだ

矛盾だらけな　こんな僕らは

それは　生まれた故に　死んで許されることもないような

神様の間違いで創られた　出来損ないの命だった

悔やみ　咽び泣くだけ　刻まれた傷は癒えないならば

誰も知らない世界へと　いっそ消えてしまえたら

こんな精密な知能で

誰一人も救えない命だった

こんな精巧な体で

誰を抱くこともない命だった

どれだけ希望を見せられた？

その全てをゴミに出してきた

閉ざした扉を出れぬままの

こんな人生はいつ

終わりにすればいいんだろう

消えた　微睡の奥　羽ばたけど空を切れない翼は

仮初めのハリボテだった　それに気付こうともしないままに

悔やみ　咽び泣くだけの　僕ら間違いだったの？

どれだけどこへ歩こうとも　決して　もう戻れない

絶望の底へ