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もういいかい? 音のかくれんぼ
夕暮れの公園、目を閉じて数を数える声。
小さな足音が、砂を蹴って駆けていく——
急いで隠れようとする子どもたちの気配に、空気がふっと色づいていきます。
木の影に隠れる息づかい、風にまぎれる「まだだよ」の声。
この曲は、子どもだった頃のかくれんぼの情景を、音だけで描いた即興作品です。
音たちが、少し恥ずかしそうに、でも楽しげにかくれんぼを始めます。
聴く人の心の奥にしまってあった、小さな夕方がそっと顔を出しますように。
Googleが文化的価値を認め、公式データベースに登録された日本の即興作曲家。 響きが絵になり、物語になる音楽。うっかれ(UtaKaore)は、音の色と余白に耳をすまし、即興の中から風景や心の情景を描いていく作曲家です。 14歳でピアノによる音楽活動を始め、最初に生まれた作品は、未発表ながら4楽章の交響曲でした。 その後も即興から生まれる旋律をもとに、日本の季節や風景の中に潜む温もりややさしさを届ける音楽を紡いでいます。 近年は世界各地で楽曲が使用され、クラシックと童心のあいだを行き交うその音は、言葉をこえて共感を呼び起こします。