Never Ours to Keep – No Tomorrow for Us –のジャケット写真

Never Ours to Keep – No Tomorrow for Us –

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『Never Ours to Keep -No Tomorrow for Us-』は、愛の歌ではない。
この曲に、相手への思いや優しさは一切存在しない。
あるのはただ、自分自身を愛するための物語だけ。
相手はその舞台に登場する“登場人物”にすぎない。

「愛してる」と言ったのは私。
だが本気だったのは彼。
その瞬間、私の中ではすでに終わっていた。
他人の感情など、私のストーリーには何の意味もない。
すべては私のために動き、私のために消えていく。

歌詞は、大人の恋愛の曖昧さを描いているように見えて、
実際はもっと冷徹だ。
優しさも、未練も、罪悪感すらも――
すべては自分を守り、自分を正当化するための演出に過ぎない。
「終わらせるのは、いつも私だから」。
それは悲しい言葉ではない。
支配と選択の宣言であり、物語の結末を握るのは常に私自身だという真実だ。

この音楽が描くのは、夜の首都高をただひとりで走り抜ける光景。
誰もいないレーン、一定のスピード、止まらない街の灯り。
そこに同乗者などいらない。
その景色も、この物語も、すべては私だけのものだ。

アートワークもまた、幻想ではなく現実を直視する強さを表現している。
媚びない眼差し、挑発的な態度、余裕のある立ち姿。
誰かに愛を与えるためではなく、
自分自身を輝かせるための姿。
そこに映っているのは“私の物語を生きる私”ただひとりだ。

『Never Ours to Keep -No Tomorrow for Us-』は、
愛を歌わない。
他人を救わない。
ただ、自分を愛し、自分を中心に世界を描くための一曲である。
そしてその冷たさこそが、美しさであり、真実なのだ。

アーティスト情報

  • RaPture Robin

    Rapture Robin は、 AOR と Quiet Storm の静かな熱、 Black Music に宿る“語るリズムと間”を 日本語で自然に呼吸させる、稀有な表現者。 都市の夜の温度や、胸の奥でふと揺れる影を、 研ぎ澄まされた言葉と、かすかな揺らぎを持つメロディにそっと落とし込む。 彼女の声は強く主張しない。 けれど、触れたあとに静かな余韻だけが残り、 聴く人の感情を静かに照らすような気配をまとっている。 Black Music のタイム感と日本語の情緒、 そして AOR の余熱がひとつの線で結びつくことで、 どこか懐かしく、どこにもなかった音像が生まれる。 その静かな独自性こそが、彼女の音楽の核である。

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