

夜のしじまに こぼれたひとしずく
消えかけた星が 名前を呼んだ
あの日の笑顔が 風にまぎれて
いまも胸の奥で 眠ってる
ふれては ほどけてゆく
記憶の糸を たぐりよせながら
見えない未来へと 手をのばす
記憶の欠片が ひかりになって
私の影を やさしく照らす
なくしたものの中に
ほんとの私がいるのなら
もう 迷わない
沈む月の下 揺れる面影
言葉にならない 祈りのように
あなたの声が 波にとけて
静かに心を 包んでく
遠ざかる日々の音
触れられないぬくもりを抱いて
それでも 歩いていく
記憶の欠片が 涙を越えて
まだ見ぬ明日を 導いてく
悲しみの色さえも
今は優しく感じるのは
あなたがいたから
時がすべてを 奪うのなら
この想いだけは どうか残して
光も闇も 抱きしめながら
私は生きていく
記憶の欠片が 空へ還る
あなたの笑顔を 映しながら
胸の奥で今も
そっと輝いている
――さよならじゃなく、ありがとう
- 作詞者
SMIRE
- 作曲者
SMIRE
- プロデューサー
SMIRE
- ボーカル
SMIRE

SMIRE の“記憶の欠片”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
記憶の欠片
SMIRE
「記憶の欠片(きおくのかけら)」
――それは、失ったものの中にまだ息づく“ぬくもり”を描いた、SMIREの新たな祈りの歌です。
静かな夜のはじまりに、ふと胸の奥をよぎる記憶。
誰かの声や笑顔が、もう触れられないほど遠くにあるのに、なぜか今も自分を支えてくれている気がする。そんな瞬間を、あなたもきっと経験したことがあるのではないでしょうか。
この楽曲は、そうした“記憶の優しさ”に光を当てながら、「喪失の中にも希望は生きている」という想いを音にした作品です。
ピアノの透明な音色が静かに始まり、ストリングスがまるで心の奥に差し込む朝の光のように、そっと広がっていきます。音ひとつひとつが記憶のひとかけらのように漂い、聴く人の過去と静かに重なっていくのです。
「記憶の欠片」は、幻想的でありながら、どこか現実よりもリアルに心を揺らす曲です。
夜の静寂、星の瞬き、消えていく月の光――そんな儚い情景の中で、人は何を手放し、何を抱きしめながら生きていくのか。
SMIREは、その問いに真正面から向き合いながらも、悲しみを“終わり”ではなく、“愛の形のひとつ”として描いています。
歌詞の中には「記憶の欠片がひかりになって 私の影をやさしく照らす」という一節があります。
このフレーズには、過去を否定するのではなく、そこに残る温もりを受け入れて進んでいく強さが込められています。
私たちは時に、過去を痛みとしてしか感じられないことがあります。けれど、その痛みの中にこそ「本当の自分」が潜んでいるのかもしれません。
SMIREはこの曲を通して、「どんなに小さくても、心の奥に残った光は必ず未来を照らしてくれる」と優しく伝えています。
この楽曲のもうひとつの魅力は、時間の流れそのものを感じさせる構成にあります。
前半はほとんど息を潜めるような静けさで始まり、まるで心の奥底に沈んだ記憶をそっと掬い上げるよう。
そして中盤で、ストリングスが広がり始めると、音楽がまるで過去と現在を縫い合わせるように膨らんでいきます。
終盤では、ピアノとオーケストラがやわらかく寄り添いながら、希望の光を描き出していく。
音の一つひとつが“生きている記憶”のようで、聴き終えた後も余韻が静かに残り続けます。
SMIREの歌声は、まるで誰かの心の中にそっと触れるような優しさを持っています。
繊細でありながら、どこか芯のあるその声は、まるで時の流れの中に漂う「想いの残響」のよう。
特に「さよならじゃなく、ありがとう」というラストの一行には、彼女の音楽がいつも持っている“救い”が滲んでいます。
別れや喪失を歌っていながら、聴き終えた後に残るのは、悲しみではなく温かな安堵。
それはまるで、泣いたあとに静かに晴れていく空を見上げた瞬間のような感覚です。
SMIREは、これまで「風ぬうた」「晴れのち、もっと晴れ」など、心の機微を繊細に描き出す楽曲で多くの共感を集めてきました。
しかし「記憶の欠片」は、その中でもひときわ深く、静かで、そして強い作品です。
この曲は単なる“バラード”ではなく、聴く人それぞれの人生の記憶と響き合う“物語”のような存在。
一人の時間に、夜の灯りを落として、静かに耳を傾けてほしい作品です。
忘れたくても忘れられない思い出。
言葉にできなかった“ありがとう”。
そして、時が経っても色あせない誰かの笑顔。
それらを優しく抱きしめながら、SMIREはこの歌で「人はどんな記憶の中にも生きている」と語りかけます。
“記憶の欠片”は、あなたの心のどこかに眠る光を、もう一度やさしく灯してくれるはずです。
聴き終えたあと、きっとあなたも誰かのことを思い出すでしょう。
それは悲しみではなく、あたたかな再会のような感覚。
SMIREの歌が、あなたの時間の中に、静かに寄り添い続けます。
――さよならじゃなく、ありがとう。
この言葉を、あなたの胸にもそっと残せたなら。
その瞬間こそが、「記憶の欠片」が完成する瞬間です。
アーティスト情報
SMIRE
こんにちは、すみれです!私は「世界中に笑顔とハッピーをお届けしたい」――その一心で、日々活動しています。音楽には、人の心を温めたり、励ましたり、時にはそっと寄り添ったりする不思議な力があると思っています。だからこそ、私の音楽を通して、みんなの心が少しでも明るくなったり、元気になれたりするように、心を込めて一曲一曲を届けています。 毎朝、TikTokにて新しい楽曲をリリースしています。日々の暮らしの中で、ちょっとした癒しになったり、背中を押す存在になったりするような曲をお届けしたいと思っています。特に好評だった楽曲はフルバージョンとして厳選し、より深く楽しんでもらえるようにしています。音楽を通して、みんなと心がつながる瞬間が、私にとって何よりの幸せです。 私の歌を聴いて、ちょっとでも「今日も頑張ろう」って思ってもらえたり、「なんだかほっとするな」と感じてもらえたりしたら、それが私の一番の願いです。どんな日も、音楽がそっと寄り添い、あなたの心を温かく包み込めるように。 これからも、たくさんの笑顔とハッピーを届けられるように頑張ります!ぜひ、私の音楽を聴いて、一緒に楽しい時間を過ごしてもらえたら嬉しいです。いつも応援してくれるみんなに感謝を込めて。ありがとう!
SMIREの他のリリース



