Lyric

ただ時季外れの前奏曲

悴む空に消えてく

大きな夜の小窓が

電波塔に突き刺さって

光るよ

らら 口ずさむ調は流行りの歌には合わない

もっと軽やかな声で歌うピアノのようであれたら

絞り出した言葉は力なく

絶えず流れる空気と大人気ない叫びに

飲み込まれる

いつかはあの空の果てまで行こう

堪えた羨望さえない場所へ

遠くで光るあなたは綺麗だ

決して触れない無象の船が

漂う宇宙

まだ届かないメロディ 崩れていく Fermata

遠くぼやける瞳から零れ落ちる空白の訪れ

ダンスホールは深い眠りの中

何度目の旋律が宙を広げた時

夜が明ける

いつかはあの空の果てまで行こう

堪えた羨望さえない場所へ

今夜も変わらず君は綺麗だ

何も映らなくていい 笑え

僕を壊して確かめて

果ての無い夜の帳を

照らす太陽は鏡のようで

全てを跳ね返すだけ

それだけの事でも